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ぜひ、大切な人と観ていただきたい映画。



先日、リバイバル上映されている「アバウト・タイム」を観てきた。


前に観たのが高1?くらいの時で、正直話の内容はうろ覚えだった。


ただ、あるシーンが印象的で、そのシーンのことだけは鮮明に覚えていた。


映画館でリバイバル上映されると情報を聞きつけた私は、その日が来ることをずっと楽しみにしていた。


予約しようと席の空席情報を見たところ、ほとんど埋まっており、前列しか空いていなかった。


私以外にも(もちろんだが)、これだけ楽しみにしている人がいるんだ、と嬉しい気持ちになった。


1人で観に行ってもいいなと思ったが、確認のため彼氏に一緒に行くか尋ねたところ「行く」と即答したので、一緒に観に行くこととなった。(知らない映画だったようで、直前に予告編を見ていた)


そして当日になり、余裕を持って来たため、2人でキャンプグッズを見ていたところ、熱心な店員さんから長々と営業トークを聞かさせ、気付けば上映時間ギリギリになっていた。(そしてまんまと4万円のテントを購入してしまった)


何とか間に合い、前列の少し首が痛くなるところで、映画を観ていた。


なんか、年々涙もろくなっているように感じるのは気のせいだろうか。後半は、ずっとすすり泣いていた。


私は、タイムスリップできるとしたら、するのかな。と考えた時に、多分しないだろうなと思った。


これまでの人生の中で、辛かったことや、思い出したくもない黒歴史、仲が悪かった頃の家族のこと、友達と喧嘩して疎遠になったこと、元彼との苦い思い出など、振り返れば良い人生だったとは胸を張って言えない。


けれど、そんな人生も丸ごと私の人生であり、そんなままならない人生があったからこそ、今、とても幸せな日々を過ごすことができている。


会いたい人には、いつでも会える。大好きな人達が私の近くにいてくれている。


これだけ大事だと思える人や環境に恵まれているのだから、過去に戻る必要なんてないのだ。


雨の日の結婚式、すごく素敵だった。本当だったらタイムスリップ案件なのに、やり直さなかったティム(主人公)の気持ち分かるなあ。


思わぬハプニングに対して、最悪。と思うか、それもまた面白い。と思うかで、また、人生の豊かさが変わってくるのだろうなと思った。私は後者でありたい。


私は女だけど、ティムのお父さんみたいになりたいと思った。何度もタイムスリップをしてでも会いたいと思ってもらえるような、そんな家族から愛される人になりたい。


ティムの結婚式でお父さんが言っていた、どうか優しい人と結婚してほしい、という言葉も良かった。


次の日、彼氏がまたアバウト・タイムをサブスクで観返してくれていた。


自分の好きなものを好きな人と共有できること自体が嬉しいのに、それを好きになってくれることが、たまらなく嬉しい。


1人で観ようと思っていたが、2人で一緒に観ることが出来て良かった。



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