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2021年私的ベストソングTOP10(特別賞)

前記事では、今年の私的ベストソングTOP10の第4位まで紹介しました。ここではTOP3にいく前に、特別賞の3作品を紹介します!

TOP10に入れてもよかったのですが、個人的な思い入れが強くなったので、別で賞を作ることにしました。それではどうぞ!(※以下、敬称略)

特別賞①・・・東京スカパラダイスオーケストラ『9』

1作品目は東京スカパラダイスオーケストラ『9』です。

この曲は今年リリースされたアルバム『SKA=ALMIGHTY』に収録されている一曲です。アップテンポなスカのリズムに、力強いメッセージのこめられたメロディー。まさにスカパラど真ん中、という曲です。

なぜ特別賞なのか、それはなんといってもイントロを聴いた瞬間に脳裏に浮かぶ、オリックス・バファローズの選手たちの躍動があったからです。本作は "J SPORTS STADIUM2021 野球中継テーマソング" でした。毎年テーマソングが選ばれるJ SPORTSですが、このJ SPORTSではオリックス・バファローズをはじめとした4球団の試合中継をしています。

2021年、オリックスバファローズは25年ぶりにリーグ優勝を達成しました。惜しくも日本一とはなりませんでしたが、日本シリーズでの戦いは非常に熾烈で、プロ野球ファンの私にとっても非常に感慨深い1年となりました。(※ちなみに私は阪神タイガースのファンです。笑)

Youtubeで試合ダイジェストを見るときはいつもこの曲が流れていました。そんなオリックスを支えた皆様にも、この曲を通じてお祝いできればと思います。おめでとうございます!

特別賞②・・・METAFIVE『The Paramedics』

2作品目はMETAFIVE『The Paramedics』です。

METAFIVEは2014年に高橋幸宏×METAFIVE として始動、2015年にMETAFIVEと改名し本格的な活動を始めることとなります。メンバーは高橋幸宏、小山田圭吾、砂原良徳、TOWA TEI、ゴンドウトモヒコ、LEO今井の6名。とんでもなく豪華なグループです。自分が音楽というものを知る前から音楽活動を続けているミュージシャン達の歴史が、イチから作られていくことをリアルタイムに追うことができる・・・その感動はひとしおではなく、1st full Album『META』はリリース当時聴き入ったことも記憶に新しいです。

特別賞となった理由 - 本当はこのナンバーの入ったフルアルバム『METAATEM』が8月にリリースされる予定でした。しかしリリースが急遽中止に。様々な憶測が飛び交うこととなり、結局『METAATEM』は11月に配信ライブ視聴者限定での配布となり、開かれた作品とはなりませんでした。いつか世に開かれた作品をまた出してほしい、そういった気持ちも含め、『METAATEM』に収録されているこのナンバーを選定いたしました。

『The Paramedics』もこれまでのMETAFIVEサウンドから全く引けを取らず、各メンバーの持ち味がフルに出されています。2020年に再始動をし、その年にリリースしされた『環境と心理』も叙情的なサウンドが非常に印象的でした。しかし現在高橋幸宏は病気療養中ということもあり、現在進行形としていくには少々向かい風なのかもしれません。ですが来年以降、どんな形であれまた世の中に作品を解き放ってほしい、そう心から強く願っています。

特別賞③・・・佐藤千亜妃『リナリア』

3作品目は佐藤千亜妃『リナリア』です。

この曲は今年リリースされたアルバム『KOE』に収録されているナンバーです。佐藤千亜妃はバンド「きのこ帝国」のギターボーカルであり、一方でソロとしては2018年リリースされたEP『SickSickSickSick』を皮切りに、精力的に活動を展開しています。ソロアルバムとしては『PLANET』に続き2作目となる『KOE』に収録されたこのナンバー、実は初めて聴いたのは2018年でした。

それはap bank fes 2018 の彼女のステージでした。ap bank fesといえばMr.childrenの桜井和寿と音楽プロデューサーの小林武史が主宰するbank bandがホストとなり開催される音楽フェスで、2018年に6年ぶりに静岡県掛川市のつま恋で開催されました。その時はなんと私の大好きなレミオロメンのドラマー、神宮司治がBank Bandに参加するとのことで、チケットを必死に探しに探して駆けつけた、などという思い出もあるのですが、そのフェスに「佐藤千亜妃」名義で出演されていました。

当時小林武史プロデュースで制作された『太陽に背いて』という曲があり、これはなんとなく演奏されることが予想できていたのですが、持ち時間はおそらく2曲分、当時そこまでリリースも多くなかった中で何をやるのだろう?と思っていたところ、この『リナリア』でした。イントロから優しいピアノと力強いアンサンブルが織り交ぜられ、全体的にゆったりとしたメロディーラインに彼女の透き通る歌声、全てが胸に突き刺さりました。実はその頃会場の酷暑にやられ少しくたばり気味だった私ですが、彼女のステージで一気に気力が回復しました。これは今でも鮮明に覚えています。

そしてその『リナリア』がついに音源化。聴くたびにつま恋の広大な風景と、明るい髪をなびかせ歌う彼女の凛々しい姿が脳裏によみがえります。思い出の詰まった曲の待望の音源化、これは外せませんでした。

おわりに

特別賞、楽曲そのものではなくそこにまつわるエピソードも非常に思い入れのあるものでした。音楽を聴くと様々なエピソードが思い出される・・・それが音楽というものだと改めて思います。

それでは次記事にていよいよTOP3です。

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