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週刊オールライター第91号 「東海道新幹線は楽しむ乗り物‼︎」後編(名古屋→新大阪)


お知らせ

今回は前後編記事の後編です。前編をご覧になってからこの記事をご覧になることをお勧めします。
では後編、名古屋から出発します!

11. 東海道新幹線のお楽しみスポット⑦ 名古屋〜岐阜羽島(山側) 謎の城

名古屋を出てしばらくすると、山側に立派なお城の天守閣が見えてきます。

12. 東海道新幹線のお楽しみスポット⑧ 名古屋〜岐阜羽島(山側) 巨大な「箱舟」⁉︎ 旧ソーラーアーク

岐阜県内の東海道新幹線沿線で忘れてはいけないのは、先ほどのお城を超えた先、同じ山側に見えてきます。
そして見えてくる黒くて湾曲した謎の物体、メディアにも登場経験のあるこの物体は、かつて三洋電機が所有していた巨大太陽光発電施設「ソーラーアーク」です。この形は、箱舟を意識したものなので「アーク」という名前があります。三洋電機がパナソニックへ吸収合併された後も運用され続けましたが、2022年に用途を終え、企業ロゴが剥がされた状態で今も残っています。
ここは、新幹線の有名撮影スポットの一つでもあります。ソーラーアークと新幹線を同じフレームに収める、という東海道新幹線「らしさ」が溢れる写真が撮れることから人気です。特に、ドクターイエローの運行日は多くの人が集まります。

旧ソーラーアーク。
解体される話は今のところありませんが、役目を終えている施設ですので記録はお早めに。

13. 東海道新幹線のお楽しみスポット⑨ 米原〜京都(海側) 歴代の試験車両が眠る研究所

米原駅を出てすぐ海側を見ると、謎の新幹線車両が3両展示されている施設があります。ここは、鉄道総合研究所(鉄道総研)の風洞技術センターという施設で、新幹線の低騒音化や風洞、つまり空気抵抗の低減などを実験する施設です。ここに展示されている3両は、300XSTAR21WIN350という1990年代に活躍した高速試験車両です。
まず、300XはJR東海が所有していた新幹線高速試験車両で、1996年(平成8年)に京都〜米原においてリニアモーターカーを除く鉄道では日本最速の443.0km/hを叩き出しました。ちなみにもう片方の先頭車両は、名古屋にあるリニア・鉄道館で展示されています。
次に、STAR21はJR東日本が所有していた新幹線高速試験車両で、1992年(平成4年)にこちらは越後湯沢〜新潟の試験中に燕三条で425.0km/hを記録しています。この車両のもう片方の顔は日本の新幹線車両で唯一の連接車体を採用しており、宮城県利府にある新幹線総合車両センターで展示されているほか、台車が奈良工業高等専門学校に展示されています。
そして最後のWIN350はJR西日本のスーパースターである500系の原型を作った車両で、350km/hでの営業運転を目指して製造されました。しかしながら、日本の新幹線は国土の狭さ故の厳しい走行条件が存在するため、営業運転の350km/hは実現しませんでしたが、それでもこのデータを元に製造された500系やその後輩のN700シリーズは300km/hでの営業運転が実現できているのです。

300Xのリニア・鉄道館で展示されている車両。

14. 東海道新幹線のお楽しみスポット⑩ 京都〜新大阪(山側) 京都鉄道博物館 レアな車両が見えるかな?

京都を発車して山側に目をやると、京都鉄道博物館が見えます。車窓からは、蒸気機関車や引込線展示にゲストが入った際に普段の展示車両が外で一時的に留め置かれているところが見れます。

画面左の車両2両は普段引き込み線展示にいますが、この日は名探偵コナンラッピングのHOT7000系(スーパーはくと)が展示される関係で外にいました。

15. 東海道新幹線のお楽しみスポット11 京都〜新大阪(山側) 東海道新幹線の車両基地に西日本の新幹線!?

もうすぐ列車は新大阪に到着します。新大阪到着前最後のスポットも山側にあります。そこに広がるのは新幹線の車両基地。日本最大級の車両基地である、鳥飼車両基地です。ここにはJR東海の新幹線が所属しているほか、折り返し準備のためにJR西日本の新幹線が入線することもあります。

鳥飼車両基地にいるJR西日本の九州乗り入れ用N700系。

そして列車は新大阪に到着します・・・。

むすびにかえて

いかがでしたか。今回は前後編にわたって、東海道新幹線のおすすめスポットをご紹介しました。本当はもっと紹介したかったのですが、記事が異常に長くなってしますため、11個に厳選して紹介しました。ともかく、東海道新幹線には面白いスポットがたくさんあることがお分かりいただけましたでしょうか。
もう一度言います。東海道新幹線は楽しむ乗り物です‼︎ただの交通手段ではありません。覚えて欲しいです。

それではまた。

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