きょうも世間はややこしい

【パスカの本棚】

きむらけんじ / きょうも世間はややこしい

自由律俳人のきむらけんじさんの本です。

前回紹介した『地平線まで三日半』が自由律俳句のみの自由律俳句集であったのに対し、こちらはブログにて発表された自由律俳句・写真・エッセイが加筆修正して載せてあります。

エッセイの部分は、せきしろさんと又吉さんの『カキフライ』『ジープ』における散文のページのような感じで、きむらさんのお人柄が堪能できます。

そして句の素晴らしさは言わずもがなですが、収録数は他の句集に比べれば少ないので、自由律俳句をたくさん読みたいという方は『地平線まで三日半』などから買うのがいいかもしれません。

この本もきむらさんの本の中では手に入れやすい部類です。

きょうも世間はややこしい―俳句のむこうにいろいろ見える