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009:精油はどのように購入するか?

基本的な精油については、以下で書いている。

ざっくりと、初心者はオーガニックかワイルド(野生種)のエッセンシャルオイルを購入することを勧めています。
その上で、なんの香りを買ったらいいか?と言う話です。

エッセンシャルオイルは、1本(5ml) 1500円くらいのスイートオレンジから、1本(2ml)18,000円くらいのダマスクローズまで、お値段に幅があります。
これには、原材料となる植物の生育状況や収油率も関係しているので、致し方ない部分ではあります。
しかし、アロマテラピーをこれから始めようという人にとって、この価格の幅は理解不能な市場であると思います。

価格が高ければ高級なのか?価格が高い方が効き目があるのか?

アロマテラピーを少しでも勉強し始めると、高い精油への高級感は消えないでしょうが、効き目については、精油ごとの特性があり、高い精油を購入すればいいと言うわけでもないと知ることとなると思います。
だからといって、『頭痛には◯◯』のようには一概には言えないのですが。

アロマテラピーを始めようと思った時、最初の1本を何から買ったらいいか?と言う話は、意外とよく耳にします。
それに伴い「私は精油を40本集めました。次に何をしたらいいですか?」と言うようなことも耳にします。
精油そのものを研究していると、ついつい、コレクションのように集まってしまいますし、アロマテラピーのトリートメントを提供していると、「頭痛には◯◯」ではないが故に、お客さまの数だけ、精油の種類も増えていく傾向もあります。もしかしたら、お客さまのあの不調の原因には、こっちの精油の方がピッタリ来るかな?などと購入していくこともあり、手持ちの札が増えていくという感じです。

クライアントの不調の原因を一緒に探す対話力と、それに基づく精油の提案力(芳香成分の中身とどう作用するかを知っている事)、そしてクライアントの大脳辺縁系が、かすかに動かす表情筋を見極める冷静な観察力がアロマセラピストには必要な資質だと思います。

そのようにクライアントに不調があり精油を探しに相談に来てくださる場合の最初の1本は、不調の原因に合わせてブランドしたものになるかもしれませんが、クライアントがその中から精油1本を購入することもあるかと思います。
ブレンドには意味があるので、軸となる精油1本がブレンドより勝ることはないと思いますが、まず、この1本というのは、ありえると思います。

なんだか香りがいいので、お部屋でディフューズしようと思われた場合。
これは、かなり厄介で、本来、精油を販売する人に知識が必要なのですが、ディフューザーで積極的に拡散するような使用の仕方には、使用量や使用時間を限定した方が良い成分もあります。
一人暮らしでペットも飼っていない。自分の部屋には自分しか来ない。という場合でも、24時間、換気なく芳香成分が充満していて良いということはありません。この辺りも、商売をする側の人間が顧客の健康を守らなければならないと思います。

訪問アロマケアを始めようという方が、揃えたらいい精油を考えた時、現場にどんなクライアントがいるかを想定して用意していくと思いますが、結局、大部屋の場合、個室の場合など制限される条件によって、より安全性の高いものを選択することになりました。結果として。

試行錯誤してみた結果、結局、先人が考えた通り、個別の対応ができず環境全体を考えなければならないアロマテラピーは、真性ラベンダー、カモミールローマン、マンダリンオレンジ、マジョラムスイート、ティートリーのラインナップが絶妙なミニマムセットであることに、一周回って(笑)先生!納得しました!と、思います。やはり、伝統的に受け継がれることには訳がある。

ただ、このセットも絶対安全ではないので、勉強はしないといけないと思います。また、必要経費なので予算に上限はありません。というのであれば、フランキンセンス、ローズオットー、ネロリを、婦人科系不調のお守りアロマにされるケースも多いです。

あなたのファーストエイドな1本に迷うことがあったら、ぜひ『かかりつけアロマセラピスト』にご相談ください。
そんな『かかりつけアロマセラピスト』になりたい方は、IFAやIFPAなどの国際資格を取得され、会員として所属し、業界の情報をアップデート(継続学習)しながら臨床をしていくことをおすすめします。

そこまでは難しいけれど、もう少しきちんと学習したい!いう方は、オルカでもIFAの基準にそって学習ができるように講座を開きます。是非、ご参加ください。

フォロー&いいね、コメントなどで応援してくだれば、気が向いて、仕事と研究の合間に、研究成果を書いていくと思います。
ただ、ヒトミシリーなので、気軽にお返事はできないかもしれません。
あらかじめご了承ください。

ご支援ありがとうございます。いただいたご支援は精油の購入や「アロマケア」の臨床研究費としてありがたく頂戴して、研究成果を発表していけるように頑張ります。今後ともよろしくお願いします。