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019 本のまちの波及力

 新年あけましておめでとうございます!!
2020ですよー、いろいろ楽しいと思えることが満足にできるように、我慢するところはしっかり耐え、精進していきたいです.

 さて、新年一発目でバチバチに抱負を書いたnoteを書いてもよかったのですが、自分のペースで行こうということでゆるりとはじめることにしました.ですので今日も、前回に引き続き青森小旅行の報告です.

 十和田の美術館から、めざすは八戸市.1時間弱をかけて「八戸ブックセンター」へ行ってきました.友人に教えられるまで知らなかったのですが、行ってみると本当に良かったんです.正直なところ、移住したいくらいでした.自分の住んでいる地域にあればどれだけ良いだろうと心から思いました.

まず概要ですが、八戸ブックセンターは本のまち八戸という市長の公約による施策で、八戸市直営の書店です.以下の3つの方針のもと、本による地域振興を目指しているようです.ぼくは数時間滞在したのみでしたので伝えられる限界はありますが、3点ほど、感じた魅力を書いていきます.

ー八戸ブックセンターの3つの方針ー
方針1 本を「読む」人を増やす
方針2 本を「書く」人を増やす
方針3 本で「まち」を盛り上げる

1 本との出会いを変えるカテゴリ

 みなさんが本を探す際、見るところはいろいろありますよね.その中でも最も大きなくくりが分野によるカテゴリです.実際の書店・図書館でどの辺の位置にあるのかを示してくれるものといいましょうか.それらは「数学」や「法律」、「新書」などが一般的でしょう.しかしここでは一味違います.「どう生きるか」といったテーマから「かんがえる」というもの、中には「本を書く」というカテゴリまであります.本を読み、書いてもらうための本との楽しい出会い方が、この変わったカテゴリから作られています.

2 少しぜいたくに、しずかに本と向き合える場づくり

 魅力は本との出会いのみにとどまりません.実際に手に取って読むときも、ほかの書店にはない楽しさであふれています.まず飲み物を片手に読めること.まあほかの書店でもあるとは思いますが、棚のところにホルダーがついていて立ち読みしながらドリンクを置くことができるのです.これにはおどろきました.
 また読書スペースの充実も魅力です.基本的に1人で読む場所がたくさんあるのですが、椅子に座っても通路を通る人の邪魔にはなりませんし、中には秘密基地のような本棚に囲まれた1人分のスペースもあります.ぼくはここがすこぶる気に入りました.さらにそれぞれの本には透明のカバーがついているので売られている本を読む敷居がとても低いので、気兼ねなく自分の好きな場所を見つけて本を読めます.

3 ひらかれているまちの本屋さん

 八戸ブックセンターは、ビルの1階に位置しており、同じような複合ビルが多くある場所です.はじめは、「せっかくなら独立していたら良いのに」と思ったのですが、周辺にはマチにわと呼ばれるスペースがあったり、はっちという交流施設があります.ブックセンターからふらっと立ち寄れるんです.ブックセンターに入るまでのビルの隙間を縫って入っていくような感覚がほかの施設へ入る時も体験され、周辺一帯がひとつのように感じられます.だから単独で店をかまえるよりも、回遊的でおもしろい.まさにまちの一角を担う書店のようでした.
 そういったところだけでなく、ソフトの面も充実しています.定期的に行われるイベントや、冊子.それらの企画・デザインが素敵で、デザインからの大きな貢献も強く感じました.

 以上八戸ブックセンターに足を運んだ感想を簡単に書きましたが、少しでも伝わったでしょうか.八戸ブックセンターでは視察の受け入れを行っています.次回は大学生の身分を使って、もっと深く知りたいと思います.青森は遠いかもしれませんが、一度行ってみてはいかがでしょうか.

ではまた.

 

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