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ひさびさの怪獣映画

11月の3連休、天気もよかったので、日比谷まで散歩がてら映画を見に行きました。「ゴジラ-1.0」がその映画だったのですが、期待していた以上の作品でした。

ゴジラ映画は大好きで、近年ハリウッドで映画化されたゴジラシリーズや庵野秀明監督のシン・ゴジラも見ましたが、「ゴジラ-1.0」においては、この怪獣は全く主役ではなく、いわば映画中の道具の一つであり、最近東北地方で頻繁に出没して人間を襲っている熊に等しい位置づけなのです。

あまりストーリーについて書くとネタバレになって怒られそうなのでここで留めておきますが、最近見た映画のなかでは一番と言っていい出来栄えで、「こんなゴジラの使い方もあるんだな」ととても感心しました。

さて、前述のゴジラ映画すべてに共通している点なのですが、ゴジラは上陸して大都市を破壊します。「ゴジラ-1.0」においては戦後復興を始めた東京を破壊します。しかし人々は絶望的な状況にもかかわらず立ち上がっていきます。映画を見ていて、思ったのは今の日本に欠けているのはこの力ではないのか?ということです。

もちろん太平洋戦争終戦後に東京をゴジラが襲ったという事実はありませんが、この映画に描かれている戦後の絶望と復興しようとする姿はこのとおりだったんだろうなと思います。今の日本のように何もしなくても生きていける世の中ではなく、生きていくこと自体が大変なエネルギーを必要とする状況が、高度経済成長につながっていったのだろうと思います。

ある日突然東京湾に放射能を吐く怪獣が現れて、それをどう倒すか人間の知恵を絞ってどうやって生き抜くかを考える。。。
今の日本をみていたら、こんなことでもない限り「復興」は無いように思えます。
世の中には国内情勢が不安定にになると決まって中近東で戦争を始める国や、やたら反日感情を煽り立てる国々がありますが、これらの行為はある点でゴジラに立ち向かっていくということと共通点があるように思います。(だからといって戦争起こしたり暴動したりするのはよくないと思います。)

インフレ対策で数万円の来年の夏に給付金を出すとかで大騒ぎして、(来年の夏って一体。。)選挙対策だって言われて内閣総理大臣様が叩かれていますが、今日本に必要なのは一時的な給付金ではなくて「ゴジラ」なんではないでしょうか。

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