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タブレットのすすめ

はじめに


GIGAスクール構想によって、
小学校にも一人一台タブレットが配布されました。
これにより、学習の幅が広がり、業務の効率化にもつながりました。

子ども達とタブレットを使って
係活動や授業をすると
クラスみんなの声を聴くことができたり、
今までなかった深い学びにつながったりと
非常にタブレットは良い学習用具だなと思っています。

しかし、
一学期の終盤にした学習場面に、こんな場面がありました。

一学期した取組の例

①総合学習で学区についてGoogle earthで検索をし 
 て、班ごとに意見をまとめて学区マップを作った。

②社会科で町探検の代わりに学区にある店についてタブレットで検索をして、その店の説明をスライドにまとめた。(コロナ対策のため)

③国語で調べたことをまとめて新聞をつくる単元でタブレットの検索のみで 
 新聞を作り上げた。

一人一台タブレットがあるおかげで、検索を教室ですることができる。
だから、
ついつい図書館の本や新聞の情報を調べることなく、
ネットでの検索を頼りにして学習を行った。

子ども達の作った
スライドや新聞、学区のマップだけを見ると、
どの子もある程度のものを作ることができている。
まったく何もできていないという子はいなかった。

タブレットで検索するのが一番?

タブレットを使って検索するのが一番って子ども達が考えて、
辞書や図鑑、地図などで調べるなんてめんどくさいし意味ないって
なってしまうのが怖いなあと思う。

確かに、タブレットを使って検索した情報だけを使うと
どんなものを作ればいいのかさえわかっていれば、
ほとんどの子がある程度のものを作ることができる。

しかし、
自分で情報を整理する力を育むには弱いと思う。

デジタル→ピンポイントで欲しい情報が手に入るし早い
(タブレット)

アナログ→情報をより分けて、欲しい情報を手に入れないといけない
(辞書や図鑑、地図など)

これからの子ども達に求める力って、
デジタルを使いこなす力の方が大きいと思っていたけれども、
そのためには、
しっかりと学校で少し面倒でもアナログな方法で

情報をかき分けて、欲しい情報を探す力

を身につけることが必要だと思いました。

欲しい情報を探す力をつけるために

とはいえ、なかなか調べ学習をするたびに
図鑑や地図などを準備するのは難しいし、
学校の図書館に、そんなに図鑑や地図ありません。
(うちの学校が古すぎるだけかも、しれませんが)

しかも、こんなことを言うのは良くないかも知れませんが、
準備する時間もありません。
#教師のバトン  を見ればよくわかります。

だから、
現実的なところ
手下げの中に国語辞典を持っておいて気になって言葉があったら調べて良いことにすると情報をかき分けて、欲しい情報を調べる
ことにつながるように思ってしていました。

鉛筆の仲間「タブレット」

何のためのタブレットなのかを考えると、
私は鉛筆のような学習用具の一つではないのかなと思います。

一学期の反省として二学期からメインとして考えていきたいのは、
この鉛筆のような学習用具の一つにいかにしてしていくのかなのか
と思っています。

特別なものとしての意識を無くすための第一段階として
・タイピング
・検索
などは有効と思いますが
目指すべきは鉛筆のような学習用具になるように
・自身の考えをまとめるためにシンキングツール
・係活動でフォームを使ってアンケート
などをして、
子どもの思いがある使い方をさせていければと思います。

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