「楽しかった」という経験がリピーターを生むはず

飲食店では、美味しかったという感想のお客はそれきりで、楽しかったというお客はリピーターになるそうです。何で読んだのか忘れてしまいましたが。

でもこれって飲食店に限ったことではなく、ほとんどのエンタメ産業にも共通する理屈なのではないかと思います。

当然ながらサッカー観戦でも同じはずです。サッカー観戦で「美味しかった」というのは応援しているチームが勝ったあるいは劇的な試合展開だったとかいうものに当たります。そして「楽しかった」というのはチームの勝敗に直接は関係ない部分でしょう。

そしてガンバ大阪はどうでしょうか?

「美味しかった」も「楽しかった」もどちらも提供できていないのではないでしょうか。私のような年パス持っている人間はそのどちらもなかったとしてもまた見に行きますし、来年も年パス更新しますが、初めて見に来た人、誘われて来た人などはどうなんでしょうか?

勝敗は兵家の常といいますが、どんなに強いチームでも全ての試合で勝てるわけがありません。それでも次にまた見に来たいと思わせるような経験を観客が出来ているのか、がサッカーに限らずスポーツクラブの成功の分かれ道だと思います。

川崎フロンターレなんかは長い間その辺をやり続けているように思えます。

今のガンバは様々な制約の中、何とか作った専用スタジアムをホームとして利用しています。旧万博スタのことを知っている人からすれば、モノレール駅前だったこと以外はあらゆる点で今の新スタの方が良いことを知っていますが、Jリーグ観戦そのものやガンバ戦に来るのが初めてという人にしてみたら、
・モノレールの駅を下りてからかなり歩く
・コンコースの人混みがすごい
・スタジアムグルメも長蛇の列
・トイレも長蛇の列
・コンクリ打ちっぱなしであんまり見栄えが良くない
・試合終了後すぐに帰れない
といった負の要素も満載です。

それでも勝ってくれたらある程度はチャラになるのですが、冒頭に書いたようにリピーター獲得要素は勝敗と直接関係していないかも知れないのです。

一時的に低迷するというのはどのクラブにも訪れます。そこで踏ん張ってまた強くなるか、踏ん張れずにズルズルと弱くなっていくか、そこにこそ経営幹部・フロントの力の見せ所があるはずです。むしろその辺を出来ていないフロントに、選手や監督を入れ替える資格はあるのか。

さて、ここで昨年、シーズンのほとんどの期間で残留争いしていて、一時は最下位にまで落ちて何とか終盤の連勝で順位を上げて残留できたクラブの社長のインタビュー時の写真をご覧ください。

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https://www.walkerplus.com/trend/matome/article/174376/image1027649.html

どうですか、世紀のドヤ顔です。

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