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カジノとパチンコと依存症

横浜市がカジノ(IR)の誘致に名乗りを上げたことで、有力なカジノ業者が大阪から撤退して横浜に注力するというニュースがありました。

横浜市がカジノ誘致を正式発表 「これまでにない経済的社会的効果」
https://www.huffingtonpost.jp/entry/yokohama-ir_jp_5d5e312ce4b0dfcbd4881d6f
横浜市は22日、カジノを含む統合型リゾート(IR)を誘致すると発表した。横浜港の山下ふ頭(同市中区、47ヘクタール)に整備し、2020年代後半の開業を目指す。
米カジノ大手サンズ、大阪撤退=誘致表明の横浜に照準
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019082201142&g=int
米カジノ運営大手ラスベガス・サンズは22日、日本でのカジノを含む統合型リゾート(IR)に関して、大阪市での開発の機会を今後追求しないと発表した。横浜市がカジノ誘致を表明したことを受け、首都圏に照準を合わせる。

大阪のカジノ構想が今後どうなるか予断を許しませんが、あの広大な夢洲の使い道としては良い案だと思うんですよね。サンズが大阪から撤退したのは大阪のIRが無くなったというよりは競争相手に勝てないと判断したからのような気がします。

カジノ運営米シーザー、日本のIRライセンス取得に向けた活動中止
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-08-29/PWZ9MI6JTSEE01
ラスベガス・サンズは大阪でのIR開設は目指さず、東京と横浜に絞って参入を目指す方針を表明。MGMリゾーツ・インターナショナルは大阪に注力する方針を示している。

こちらの記事では匂わせていますが、大阪はMGMに水面下でほぼ決まりのようになっていてのサンズとシーザーのこれらの対応が出てきたのではないかと思います。

このIRあるいはカジノの設置について治安やギャンブル依存症の問題が存在するのは分かりますが、そもそも日本には世界と異なりあらゆる町中にギャンブル施設が大量に点在しています。

言うまでもなくパチンコ・パチスロ店です。

一応、建前上、法律上、警察の見解上、あくまで、三点方式としてパチンコ店が出した景品をその近くにたまたま高額で買い取る店がたまたま偶然存在していて、そのお店が買い取った景品をまたパチンコ店が何らかの形で買い取ると言うことで合法的に成り立っている仕組みです。ここまで書いていてむなしくなってきましたが、まあいわゆるギャンブルです。

日本のギャンブル依存症の大半はパチンコ店が生み出しているものであり、新たに大阪や横浜にリゾート施設併設のカジノが出来たところで依存症患者が急増することもないでしょう。もちろん増えることは増えるでしょうが、パチンコ店の三点方式を潰した方が依存症対策には効果的なのは言うまでもありません。

カジノ(IR)の誘致に絡んでギャンブル中毒、依存症の問題があるという反対意見を言っている人は、当然ながらパチンコ・パチスロの三点方式による事実上の換金も反対しているんですよね?

どこの国にもギャンブルに依存してしまう人がいるのは事実だと思います。その人達を国外のギャンブルに追いやってしまうよりは、国内で囲い込んだ方が経済学的にも依存症対策的にもまだマシと思います。だからといって日本中の町にギャンブル施設があるのは行き過ぎでしょう。競馬や競輪などの公営ギャンブルと、外貨を稼ぐIR併設カジノくらいで充分なのではないでしょうか。

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