Jリーグの再開と情報リークについて

J1リーグの再開は7月4日(土)と決まっていますが、まだ正式には対戦カードは発表されていません。

2020明治安田生命J1リーグ・J2リーグの再開およびJ3リーグの開幕日について
https://www.jleague.jp/news/article/17111/

しかし、先日各メディアでの報道がありました。

J1再開カード判明…ダービー2つ、なるべく近隣対決
https://hochi.news/articles/20200608-OHT1T50224.html

個人的に思う問題点は二つあって、一つは、この情報が正しければ、なぜ情報が漏れたのか。漏れたことで誰かが損害などを受けるわけではないにしても、組織として情報管理出来ていないのであればJリーグ内部に問題が存在することになります。

事実、FC琉球からは異議もありました。

J再開カードの“一斉リーク”に琉球前社長らが異議「成熟度が問われている」…原副理事長もライブ配信で言及
https://web.gekisaka.jp/news/detail/?302948-302948-fl

本当に漏れてはいけないような情報も漏れる可能性があるとすれば、組織運営におけるコーポレートガバナンスが機能していないことになり、Jリーグ事務局と各クラブ間において信頼関係にヒビが入りかねません。さらに、今のJリーグはスポーツくじ、いわゆるtotoの対象です。漏れたことで不正につながるとは言えませんが、公開前の情報が漏れるのは公正性に疑義が生じると言われても文句を言えないでしょう。

もう一つ、もしこの情報が不正確なのであれば、各報道機関はどうするのかということです。何らかの確信があって報道しているのだとは思いますし、全てのカードが間違っているとは思えませんが、一つのカードが間違っていれば自動的に2つ以上の対戦カードに食い違いが出てきます。もし結果的に誤報となった場合、マスメディアとして誤報でしたと謝罪するのでしょうか? それとも報じた後にJリーグ側が変更したから誤報ではないと言い張るのでしょうか?

特ダネやスクープはマスメディアとして花でしょう。世間の注目は浴びますし、社会に存在する悪事を暴くのはマスコミの重要な役割です。ただ、今回のようなスクープ記事にスクープとしての価値があるのかどうか疑問に思ってしまいます。Jリーグ再開の初戦カードなどスクープではないと言う人もいるかも知れませんし、これが事実でも無観客試合ですから間違ってホテルや飛行機の予約を入れるサポーターもいません。ただ、記事が結果的に事実と異なっていた場合の対応が、果たして公正なものか、読者が読んで納得出来るか、記事に取り上げられた個人や団体がまんぞくいくものなのか、というと、甚だ怪しいものだと思います。

さて、この情報が正しいものとして、ガンバはホームでセレッソを迎えての大阪ダービーになるそうです。ぶっちゃけ一番客が入り、一番盛り上がる試合が無観客というのは経営上とんでもないダメージだと思いますが、最初は近隣同士で行うと決まっているので仕方の無いことでしょう。5,000人とか入る時にやるとむしろチケットが高額転売の対象になりかねない、という判断があったかも知れません。

何度もnoteに書いていますが、私個人としては今年に関しては全てのJリーグ、ガンバの判断を支持したいと思います。この大変な状況を全員で乗り切ることを最優先にしたいです。

あと怖いというか、まさかやらないよなと言いたいのは、無観客試合のスタジアム周辺でファンが集まって応援するということです。3月4月頃のスペインやイタリアではあったようですが、まさかJリーグではそんな馬鹿がいないよな、と思いたいですが・・・。

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