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Appleの値上げがもたらす影響

昨日、WWDC2022にてAppleがM2チップ搭載のMacBook2機種を発表しました。性能はともかく、値段はやはり円安及び半導体不足も反映してか、日本円にして前機種よりも3割近い、かなりの値上がりとなりました。

前機種搭載のM1チップ自体が優れていることもあり、M2搭載MacBookは買い控える人も結構出てくるのではないかと推測します。新しもの好きで値段を気にしない人は買うでしょうけれど、そうでない人はためらうレベルの値上げ幅です。

M1チップで満足できない人はそもそも既にM1Pro搭載MacBookProを買っているはずで、結構売れ行きは苦戦するのではないでしょうか。

Macで起きたことはiPhoneその他でも起こり得るはずで、この秋に発表されるはずの、iPhone14やApple Watch 8でも値上がりは必至です。

iPhone13 86,800円
iPhone13Pro 122,800円
Apple Watch 7 48,800円

が最低スペックの価格ですが、これらがMacBook並みに値上がりするとなると、

iPhone14 100,000円
iPhone14Pro 150,000円
Apple Watch 8 60,000円

辺りの金額になってもおかしくありません。これではiPhoneでも買い控えが起きる可能性が高くなります。

Appleの戦略的に、iPhoneの販売台数を減らすわけには行かないと考えて値上げ幅を小さくする可能性もありますが、そもそもそんなことを考えない可能性の方が高いでしょう。円安はAppleの問題ではないですし。

iPhone SEで我慢という人も出てくるでしょうけれど、iPhone SEも円安の煽りで価格改定されないとも限りません。

MacもiPhoneも中古販売がますます活況を呈してくるでしょうが、中古価格ももちろん、同じくらいアップするでしょう。

買い控えにあたり、最新のiOS16のサポートの問題もあります。

今回発表のiOS16では一気に、iPhone6s/6s Plus、iPhone7/7 Plus、iPhone SE(第1世代)がサポートから外されました。そもそも6sやSE初代はもっと前に外されていてもおかしくなかったのですが、ついに来たという感じですね。

iPhone8が最新のiOS16の下限となったわけですが、8搭載のA11 Bionicチップは結構優秀なので、iOS17や18あたりまでは延命できるかも知れません。

値上がりとサポート外れにより、新しいiPhoneを買えず古いiPhoneもサポートで不安が出てくる、という影響は、ヨーロッパ辺りで集団訴訟になってくる気もします。

古いiPhoneもセキュリティサポートしろと言う人が増えてきてもAppleが対応するとは思えませんが、機能を制限した古い機種向け最新OSを出す義務があるとか、EU辺りが命令しかねないんじゃないですかね。

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