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ParlerというSNSはTwitter代替になるか、Mastodonの二の舞になるか

今年の夏くらいから、Twitterにおける表現規制に反発する人たちが、一切規制はしないとされているParlerを利用し始めているそうです。元は2018年にリバタリアン寄りの、つまりは自由主義者のためのSNSだったそうですが、今は中立的とは言えないようにも思えます。

私もアカウントを作ってみましたが、文字数制限を1,000文字まで増やしたTwitterクローンといった感じでしょうか。数回書き込んだくらいでは、まだParlerの魅力というか特徴を掴めていません。

https://parler.com/profile/Hrsgmb

面白いかどうかも微妙な感じというか、もはやParlerがトランプ支持層のたまり場みたいに思われている時点で使用する層もそれに抵抗がない人が集まっているでしょうし、利用者が増えてきた段階で早くも思想的に固まりつつあるという変わったSNSになってしまいそうです。

まあ既存メディアにしろ、既にシェアを取っているSNSにしろ、トランプスキャンダルは盛大に報じてバイデンスキャンダルは報じないという偏向があったのは事実です。そういった不満を持つとこういうところに集まってしまうのは当然でしょう。

Parlerにトランプ支持者、共和党支持者が集まっているのなら、天邪鬼としてはむしろ個のParlerの中で大々的なトランプ批判をしてみたくなります。はたして大炎上するでしょうか。

自分がフォローしている書き込みしか表示されないので印象操作もない、という宣伝文句になっていますが、広告はどうするのでしょうかね。FacebookやTwitter上の広告をより上手く利用したのは4年前のトランプ陣営だったはずですが。

マネタイズが当面の課題になるんじゃないでしょうか。今のところは、投資家からの支援で運営できているようです。

Twitterだって大して儲かっていませんが、Parlerでは書き込みやその表示を完全に利用者任せにしていますので、デマやポルノや過激な主張だらけになってしまって結局広告主が嫌がってビジネスモデルが成り立たなくなるという未来もあり得そうです。だからといってユーザーに利用料を求めたらあっという間に廃れるでしょう。

さて、そんなParlerですが、日本語でも書き込みは問題なく出来ます。

メニューなどの言語設定から日本語は選べますが、日本語にすると各種ボタンやメニュー表示が直訳で表示されてかえって分かりづらいですね。英語表示のままの方が分かりやすいです。多分自動翻訳にかけているだけなんでしょうね。この辺は日本での利用者が増えれば改善されるでしょう。

日本人のインフルエンサー的な人は利用していないか、公にしていないか、そもそも利用して公にしていても私に伝わるレベルで情報が出回っていないのか、まだまだ日本のユーザーには利用価値はあまり高くないですね。

しかし、Twitterの代わりと聞いてすぐに思い出すのはMastodonです。日本で流行ったのは何年前だったかな、と調べてみると2017年でした。いちいちインスタンスを自分で立てるか、人が立てたインスタンスを使わせてもらうかしないといけないので、あっという間に話題から消えていきましたね。

今回のParlerは完全にTwitterと同様に中央集権的管理システムになっていますので、利用者グループがバラバラにはなりません。Twitterとの違いは運営側がアレコレするかしないかです。

今後Parlerが生き残れるかどうかは、無秩序なSNSがどこまで社会的に許容されるかという壮大な実験の結果とイコールでしょう。

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