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蚊に刺される秋に思う

あまりの猛暑、酷暑によって真夏に蚊を見かけることが減りました。その代わり、秋になって蚊に刺されるようになってきました。

地球沸騰化が生態系にも明らかに影響を与えていることを実感しますが、さらに年を取ってくると蚊に刺された部位の治りが遅い遅い。我が身の高齢化も実感する日々です。

その治りの遅い肉体を抱えるオッサンとしては、なぜ蚊は刺したときにかゆみ成分を注入してくるのだ、と軽い憤りも覚えますが、調べたところによると、そもそもその成分は、刺したときに痛みを感じさせない鎮痛剤の役割があるそうです。

確かに刺された瞬間に痛みを覚えるような仕組みであれば、すぐに人間や動物に反射的に反撃されて血を吸うことすら無理ですよね。

その代わりに鎮痛作用がある成分が残ることでかゆみの原因となり、蚊が人間に忌み嫌われることになってしまったのですが、それならそれで、人間側が進化過程でかゆみを覚える成分自体を平気な方向で進化してくれれば良いのに、と思ってしまいます。

ただ、そんな浅はかなオッサンの思惑には何の価値も無く、人間は蚊が出す成分を嫌う体質になっていることで、蚊が媒介する様々な病気を避けるようになっています。

現代日本の一般人にはなかなか実感がありませんが、マラリア、デング熱、日本脳炎等々、かゆみどころではなく生命を奪うレベルの感染症を蚊が媒介します。

それを思えば、蚊に刺されるとかゆみを覚える人体の仕組みに文句も言えません。蚊取り線香なりベープマットなりを使って、蚊を寄せ付けないように人間側が対策を立てれば良いだけなのですよね。面倒ですけれど。

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