J3入りの最後の1枠を巡ってのJFL最終節

今日はJ1もJ2もJ3も試合があります。ガンバ大阪も水曜の衝撃的な敗戦からリカバー出来るかどうかがかかるサガン鳥栖戦です。

しかし国内サッカー、解くにアマチュアサッカーも観る人にとっては大一番とも言える、JFLの最終節が行われる日でもあります。

本来であれば16チームがホームアンドアウェイの30節で行われるリーグ戦ですが、コロナ禍の影響により後期15節のみの実施となったJFLでは、「門番」HondaFCの連覇を阻んだヴェルスパ大分の優勝が決まっています。後の注目は、Jリーグ100年構想クラブの中で2番目までに入り、かつ、JFL年間順位4位以内に入ったクラブがJ3に加入できる争いです。

現在2位のテゲバジャーロ宮崎が既にJ3加入条件を確定させているため、残り1枠をいわきFC、ヴィアティン三重、FC大阪の3チームで争いますが、直接対決が無く、しかも3チームとも現時点では4位以内に入っていないため、その他のチームの試合結果も複雑に絡み合う状況となっています。

このJFLに入る争いの、全国地域チャンピオンズリーグ決勝は先日行われて、ティアモ枚方とFC刈谷が昇格を決めました。これにより、東大阪をホームとするFC大阪がJFLに残留となると、枚方との河内国ダービーが実現します。FC刈谷の方はマルヤス岡崎と三河国ダービーが来年は実現しますね。

そしてさらに、地域CLに上がってくる地域リーグの一つ、関西サッカーリーグも今シーズンは終了していますが、その関西サッカーリーグへの昇格をかけた関西府県サッカーリーグ決勝大会が、本日11月29日から開催されています。

http://www.kansai-fa.gr.jp/pdf/2020/20_mos_prefleaguefinal_matching.pdf

この試合も関西サッカーリーグのYouTubeチャンネルでライブ配信されていました。こちらは12月20日が最後の決定戦です。

何年前だったか、地域決勝の試合がJFAのサイトでテクニカル映像としてライブ配信されていただけでも驚きましたが、今では権利関係の調整さえつくなら、どんな小さなアマチュアの大会でも誰だって配信できます。リアルタイムの細かい編集を考えなければ、スマホ一つで配信できる時代になりましたね。

さて、先述のJ3入りを目指す3チームの試合を、いずれもYouTubeライブで同時視聴していました。FC大阪は優勝が決まった大分、いわきFCはJ入りが事実上決まった宮崎との対戦です。上位対決だから厳しくなるか、あるいは相手は消化試合のため楽になるか微妙なところです。

前半にいわきFC、ついでFC大阪が失点してしまい苦しい状況になりました。FC大阪は前半で2失点となりさらに苦しくなります。

後半途中には、いわきFCも追加点を奪われ0−2となり、FC大阪も失点して0−3、さらに三重も失点して0−1と、J3入りを狙うクラブがいずれもビハインドを負う展開となりました。最後にいわきが3点目を奪われて結局このまま試合終了。J入りを目指す3チームともチャンスで敗戦するというなんとも言いがたい結果になりました。

これで来シーズンはJ3もJFLもクラブ数が奇数になり、試合編成が面倒なことになります。これの問題は最終節に不在のチームがあるので不公平な状況が起こりうることですよね。例えば優勝・昇格争いで2チームが争っているとして、最終節に試合のないチームと、最終節に引き分けあるいは大敗しなければいいチームの争いとなったとき、後者は積極的に攻めず、他会場の結果を気にせず守り続ければいいという、反スポーツ的な状況が作られる可能性があります。

そこで提案として、今年で終わりになるU23チームのJ3参戦ですが、ガンバをJ3とJFLにそれぞれ参加させて強引に偶数にしてしまうというウルトラCとかあり得ないですかね。

ガンバサポーターとしては、森下監督がU23からトップチームに選手を送り込み続けたこの2年間の取り組みが来年続かないのがもったいない感が半端ないので、何とかしてほしいですが、それは欲張りすぎですかね。

そんな冗談はともかく、物好き界隈を騒がせたニュースとしては、デッツォーラ島根のトップチーム解散の話がありました。プロスポーツ界もコロナ禍の影響が大きいですが、そもそもの予算規模が小さいアマチュアチームも存続問題が出てくるのは当然ですね。今後続かなければ良いのですが。

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