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マイナンバーカードを使いやすくしたほうが良いか

少し前に、マイナンバーカードが健康保険証になるように決まりましたが、財布の中身はこれだけだと減りません。そもそも普段からマイナンバーカードを持ち歩いていないのですから。

カード枚数が減るにはマイナンバーカードが従来もっているカードの2つ以上を統合しないといけません。少なくとも、健康保険証に加えて運転免許証も統合してほしいところです。あと、個人的には献血カードもしてくれるとありがたいですね。まああれは磁気カードで薄いので厚さ的にはあまり変わりませんが、枚数削減にはなります。

献血カードもですが、民間企業・組織のカード機能をどこまでマイナンバーカードが兼用できるでしょうか?

銀行のキャッシュカード機能は磁気テープ部分は無理でもICチップに内蔵できたら出来そうですが、券面に何もかけませんので使い勝手としてはどうでしょうか。

同じ理由でクレジットカード機能も出来るかどうか。

電子マネー機能は可能だと思いますが、taspoなどのTypeAでもなく、SuicaやEdyなどのFeliCaでもなくTypeBなので、新しい電子マネー規格を作って、販売店もリーダーも対応しないといけないですよね。

それ以外の各種ポイントカードも、大半はマイナンバーカードに載せるくらいならスマホアプリ化してバーコード、QRコードで読み込ませるようにした方が便利でしょう。

そうなってくると、そもそも民間サービスであえてカードでないといけない機能があまり無い気がしてきました。

むしろ、マイナーでも公的機関のカードに特化した方がいいでしょうか? といっても、他には実印を登録する印鑑カードくらいでしょうか? 古さの象徴みたいな実印管理を最新のカードで行うというのも変な話ですが。

民間開放は危険という考えもあるでしょう。電子政府として有名なエストニアで実現されているサービスを見るに出来なくは無いと思いますが、日本だと反対も多そうです。

そもそも、セキュリティとユーティリティは両立しません。使い勝手を良くすると安全性が損なわれがちです。逆にガチガチにしてしまうと使いづらくなるのは目に見えています。

先日のドコモ口座のトラブルでは使いやすくするために本人確認を大幅に省略したことが問題でした。

マイナンバーカードと別のサービスのカードを連携するにしても、ドコモ口座のように本人確認を簡潔化してしまうと、大きなトラブルが出てくるのは間違いありません。

そもそも、いつまでもカードによって本人確認、本人認証を行う社会システムが続いていくのかどうかも分かりません。全てをスマホに集中させてしまった方が便利なことは便利です。

そうは言っても、スマートフォンがITデバイスとしてあと何年、利用され続けるのかも誰にも分かりません。スマートフォンが人々に利用され初めて十数年、その前のPDA時代を入れても二十数年間です。これから20年後も今のようなスマートフォンが、誰もが携帯するITデバイスであり続けるのか、全く別のデバイスが登場するのか。どちらかというと後者の可能性の方が高いでしょう。

そう考えると、おそらく進化してしまうであろうITデバイスにIDカード機能を持たせるよりも、持ちやすいカードそのものを残し続けた方が、結局は良い結果になるのかも知れません。

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