アジア大会サッカー準々決勝日本対北朝鮮戦テレビ観戦の感想

順当に勝ち上がっているU22の日本代表は、準々決勝で北朝鮮との対戦です。相手はU24で、さらに日本もU22での選手層の上から選んだわけではない部分もあるので難しい面があるはずです。

さらに日本が28日の試合から中2日、北朝鮮は27日の試合から中3日と大きなディスアドバンテージがありますので、フィジカルコンディションがどこまで回復しているのかが気になります。

開始直後、北朝鮮のFKからこぼれ球を拾われてシュートまで行かれましたが枠を外れて助かりました。

その後も北朝鮮の荒っぽい球際の激しさとカウンターのスピードに対して受け身になってしまいますが、これをしのげればチャンスはあるはずです。

日本の相手を中国観衆が応援するというのは、2004年アジア大会を思い起こさせますが、あれからもう19年も経つのですね。

これまで対戦してきた相手とはかなり毛色が違ったサッカーになるのかも知れません。

それでも、次第に北朝鮮の圧力は弱まり始め、少しずつ日本がボールを持てるようになってきます。

24分には佐藤の強烈なシュートを相手GKがブロック。

しかし本当に荒っぽいサッカーをやってきますねえ。国際感覚が無いチームなのでこの辺は審判の試合コントロールに掛かってくるのですが、大怪我をしないように交わす技術も必要です。

その後は悪い形で奪われて速攻を食らうことも多く、34分には北朝鮮のシュートを藤田がファインセーブでしのぎます。

この後も一進一退の攻防のままゴールは決まらず、0-0で前半終了。慌てる時間帯があったことを考えると、失点せずに終われたことをポジティブに考えるべきでしょう。

後半は開始から落ち着いた入りとなりました。北朝鮮のペースが前半と異なりますが、元々の予定だったのか、ただ単にスタミナ切れなのか分かりませんけれど、日本にとってはこの方がやりやすいでしょう。

そして51分、中央から左にサイドチェンジ、そしてクロスを内野が合わせて先制に成功します。解説の福田氏も言っていましたが、前半を無失点でしのげたからこその先制ゴールと言えます。

北朝鮮はチャンスでのプレーや判断が甘くなってきて、スタミナ切れを感じさせます。ここで追加点を取れれば一気に試合を決めることが出来るのですが。

しかし試合は逆に74分、日本のDFラインが下がってしまったところにバイタルエリアでミドルシュートを放たれて失点。これで1-1です。

お互いに相手の一瞬の隙を突いてのゴールということで、本当に互角の熱い試合になってきました。

そして78分、エリア内でパスを受けた西川がGKに倒されて見事にPKゲット! 上手く誘ったプレーはJ1鳥栖で普通に試合に出続けている経験も活かされているはずです。

そしてこれを松村がGKの逆を突いて勝ち越しに成功します。

失点の数分後に勝ち越せたのは大きいですね。

その後は北朝鮮の攻撃をしのぎ続け、5分のアディショナルタイムも時間を潰し続け、試合終了。2-1での勝利となりました。

非常にタフな試合で、北朝鮮選手たちが試合終了直後に審判団に集団で詰め寄ったシーンを見るに、PKの判定に納得いかないのでしょうけれど、あれは西川が上手かったと言わざるを得ません。「神は細部に宿る」と言いますが、本当に厳しい局面では実力差が出るものです。

これで準決勝進出となりました。相手は強豪イランを1-0で破った香港です。まさかの試合結果ですが、年代別代表での一発勝負は怖いものです。日本対北朝鮮も、名前だけ見れば日本が順当に勝つと思われるでしょうけれど、試合を見るとおり厳しい戦いでした。

準決勝の香港戦も同様に楽な試合にはならないでしょうが、勝つことを期待しています。試合は10月4日とまたもや中2日ですが、対する香港も同様なのは準々決勝と違うのでまだマシですね。

水曜の18時キックオフは社会人には厳しいですがなんとか観戦したいものです。

この記事が参加している募集

サッカーを語ろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?