北朝鮮対日本戦の不開催について

3月21日のサッカー日本代表対北朝鮮代表の試合は、開始直後の田中碧のゴールで幸先良かったものの、追加点のチャンスで決めきれず、後半は防戦一方となりつつもしのいでなんとか日本が勝ち点3をゲットしました。

ホームでこれだとアウェイでは相当厳しいなと思っていたら、試合直後に26日の北朝鮮での試合が開催されないことが発表され、次いで他国での代替開催も不能ということ、さらに日程をずらす余裕も無いため、この試合そのものが不開催ということをFIFAのW杯事務局が決定しました。

少し前の女子サッカーでも直前にサウジアラビア開催になったこともあり、今回こそはということでAFCが相当力を入れて確認していたはずなのですが、そんなことはお構いなしの国はそういう対応をしてくるのです。

北朝鮮の責任ではなく、はしかや人食いバクテリアの感染が日本で広がっていることを理由にしたとしても、WHOの何らかの勧告などもない状況では理屈に正当性は認められないでしょう。

第一、北朝鮮選手団はその日本に入国して試合をして帰国するのですから、日本選手団を受け入れない道理はありません。

ただ、これで不戦勝となって日本の2次予選突破が決まるのであればそれはそれでありがたいことです。6月の2試合を全て選手・戦術のテストに回すことが出来るのですから。

ザックジャパンの時の北朝鮮での試合が非常に困難だったことや、4年半前にあった韓国代表の北朝鮮での試合について吉崎エイジーニョ氏が書いている記事を読む限り、

しなくて良い苦労はしないに越したことがないと思います。何されるか分かりませんし。

問題は、この試合に限らず北朝鮮の野放図なスケジュール無視、ルール無視の行動に対して、AFCやFIFAが適切に処分を下せるのかどうかです。

はっきり言うと、国際ルールを守れない国は国際舞台から退場させる以外の方法は無く、少なくとも期間限定のW杯予選参加禁止は下されてしかるべきでしょうし、無期限での処分があってもおかしくありません。

予選のくじ引きの度に
「北朝鮮と同組になりませんように」
と祈らないといけないのは、これで最後にしてほしいものです。

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