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空気と恥によるマスク外し

昨年10月にこんなnoteを書きました。

「空気と恥」はマスクに限らず、日本人の行動原理としてはかなり昔から色々な事象に反映されていたと思っています。極端な例ですが武士の切腹の作法でも、見苦しく痛がったりしないように介錯する人がいました。恥をかくのは死ぬよりもあってはならないこと、という考えでもあるのです。

現代の日本人の庶民がそこまで恥の原理に基づいて行動しているとは言い切れませんが、先日の新聞記事によると、やっぱりこの国のお偉いさん方にはそういう行動原理は依然として存在しているようです。

こちらのリンク先は有料記事になっているので出てきませんが、
「G7サミットの記念撮影でマスク姿では世界に笑われる」ことが今回の5類移行の一つの理由になっている、という内容の記事でした。

そんな馬鹿なとは思ってしまいますし、実際にそれだけで決めるわけがないのですが、「恥をかかない」ということは日本人に取っては何より重要な動機になり得ることの証拠でもあります。

これだけですと、内閣や厚労省が馬鹿の集まりのように思えてしまいますので、別の報道を確認してみると、

こんな感じで、「笑われないように」といったニュアンスではないようです。見方を変えると朝日新聞のミスリードじゃないかとも勘ぐってしまいますが、真実はどこにあるのか。

どちらにせよ、新型コロナの5類移行によって、日本における「空気」が変われば、マスクを着ける人が激減するでしょう。

日本では、諸外国のようにマスク着用が法的義務や罰則規定によって強要されていたわけではありませんでしたが、むしろ進んで着用する人が多かったのです。

公的な「マスク不要」のお墨付きよりも、空気と恥の方がマスクを外すという行動に大きな影響を与えるはずです。

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