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こだわらないカレーが好き

カレーほど、季節を問わず、割と何入れても美味しく食べれる万能な料理は無いと思う。

うちの実家は農家だったので『カレーにこれ入れる』は、“その時たくさん穫れたものをドーン!”で、手間をかけずに作る。タマネギは飴色になるまで炒めるとか、お肉は絶対牛肉!とか、ルーはこれ!とか、母のカレーにはそういう定番的な“こだわり”は一切なかった。

夏野菜がとれたら、トマトを煮込んでグリルした野菜をのせたり、寒い時期には根菜と擦った生姜を入れても美味しい。お肉もあんまりこだわらず、冷凍庫に残ってた鶏モモを大きめに切ってゴロゴロ入れたり。近くに漁師さんがたくさんいたので、足が1本なくなって出荷できなくなったタコをもらうと、シーフードカレーにする時もあった。

我が家のおひるごはんはアルバイトさんもみんな一緒にご飯を食べる。お昼はカレーだというと『カレーかー!いいねー!』とちょっとみんなテンションがあがる。食べ終わったら『うまかったなー!』ってこれもまたみんな笑顔で言う。カレーってすごい。

最近だんだんと一般的になってきたSDGsから考えると、あまりこだわらないカレーってすごく良い気がする。なるべくその地域で季節にとれるものを入れば、エネルギーも少なくて済むし、運ぶ距離も短い。財布にも優しくて、体にも良い。

母のこだわらないカレーは私にも受け継がれ、結婚して、カレーを作る側になったけど、うちの家族は『今日は何が入ってるだろう』と意外とそれを楽しみにしてくれてる。気がする。

#カレーにこれ入れる

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