「その本は」を読んで

「その本は」とは

購入サイト等を見ると内容などについて触れることができますので詳しくはそちらを見ていただきたいのですが…
何といっても「もうぬげない」や「このあとどうしちゃおう」などを執筆されたヨシタケシンスケさんと「火花」などで有名な又吉さんのコラボ作品です。

お二人独特な世界観がコラボすることでより際立ち面白いだけでなく、自分自身も考えさせられる作品に感じました。

本の読みやすさは?

内容は文字多めの絵本なので読み聞かせなどに向いていると思います。文字は大きく、小学生などでも読みやすそうなので文庫本とは比較になりませんが、全体で約200ページほどあるので挿絵多めの児童文学に近いのかもしれません。

中は章ごとに分かれて、独立しているような形なので何日かに分けて読んでみるのもおすすめだと思います。

本との出会い

又吉直樹さんとヨシタケシンスケさんがタッグを組んだ本!このビラに私は思わずこの本を手に取ってしまいました。

私事ですが、家には絵本を置く本棚があり、家族が思い思いに買った絵本が並んでいます。昔の絵本から、今の絵本までいろいろとあるのですが、その中にヨシタケシンスケさんの「このあとどうしちゃおう」も並んでおり愛読していました。

また、又吉さんも「火花」などで有名であったので存じ上げており、そのお二人が書いたのなら面白いに違いない!と即買いしました。

本の内容について

お二人らしい本!

内容としては帯にもあるように一貫したテーマをもとにつづられおり、又吉さんとヨシタケさんが交互に綴る形をとっているため、お二人の世界観が交互に垣間見えとても面白かったです。

また、おそらく又吉さんパートではほとんどが文章なのですが、そのページの最後にはヨシタケさんの挿絵が組み込まれていて大変可愛らしいくほっこりしました。

絵本が大前提なので当たり前かもしれませんがドシリアスな場面もなく、読みやすい印象です。(ちょっとうるりとくる場面はありましたが)
しかし、なぞかけのような、そうじゃないような理解できない文章もあり、それがまたその本への没入感を出している気がしました。

個人的印象ですが、ヨシタケさんの本は身近なことを他覚的にとらえて本来の在り方を再定義するようなイメージがあります。(あくまで個人的に)

今回の本もそれが生かされており本を読み進めるにしたがって、本とは何なのか、本は何のために存在するのかというものを自分の中で考え直させる機会をもらえたように感じました。

本とは何かを再定義?

私自身、本好きと名乗れるほど本を呼んでいるわけでないのですが、日常的に面白そうな本が目に留まると開いて読んでしまうくらいには本が好きです。

しかし、日常的に本の役割だったり、なんで私たちが本を読めるのか考える機会は少ないと思います。そして私自身、なんでその本と出合えたかも考える事はほとんどありません。

そういう本との出会いも誰かがその本を誰かのために、目的をもって書いてくれたからこそ私たちは本を読め、その内容によって励まされ、生きているのかもしれません。
そんな本の役割、出会いについて再度、考えさせてくれる本が「その本は」であると思いました。

私がおすすめするヨシタケさんの絵本

文章中で書かせていただいた作品

又吉さんの作品

文章中で書かせていただいた作品

又吉さんの作品は私自身まだ読めていないので課題としていつか読もうと思います。(反省中)


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