頑張ること
新社会人になったばかりの時、自分の無力さがつらかった。
でもそれよりつらかったことは、自分の頑張りが足りないのではないかとずっと思っていたこと。
周りの同期より恵まれた環境にいたから、遠回しに「あなたはいいね」と何度も言われた。
同期の悩みを聞く会は開いてもらえても、私の悩みを聞く会は開いてもらえなかった。
ああ、私はつらいと言ってはいけないんだと思った。
「あの上司の下でよくやってるね、頑張ってるね」
同期がそう言われているのを聞く度に、
「あなたは頑張ってない」
と言われているように感じて、帰りの電車で毎日泣いていた。
私には誰も頑張ってるね、と言ってくれなかった。
でも今になって思う。
慣れない環境で毎日働く。これだけで十分頑張っていたと思う。
「慣れ」というのはすごい。「こうすればいい」と即座に判断できることが少し増えるだけで、格段に気持ちが楽になる。
先輩や上司はその「慣れ」を既に手にしているのだから、その人たちと同じパフォーマンスをするなんて無理だ。
だから、新社会人の皆さん、もし自分ではもう頑張れないと思っているのに「もっと頑張れ」と言われたら、「この会社はクソだ」と思ってください。自分を否定しないでください。
自分がどれぐらい頑張れるかを判断できるのは、自分だけです。他人には判断出来るはずがありません。
最後の最後に自分を守れるのは、自分だけです。
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