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「えいがのおそ松さん」感想

金曜10時までに企画書が欲しいという無茶振りを火曜日午後に言われて木曜22時に仕上げカッとなって有給申請して公開初日にえいがのおそ松さんを見てきました。自分へのご褒美。結論から言うととても良かった。以下覚え書き。ネタバレ注意。

見終わった後最初に思ったのは腐女子・夢女子・箱推し・考察廚・一般の人それぞれ楽しめる映画だなー、ということ。ちなみに私はキャラ造形的に共感するのは三男と四男、CPは何でも読むけど一番多いのは13、箱推しは前提としてあって考察を見るのも好きという節操のないタイプです。夢女子とは少し違うかもしれないけど長男の顔見知り程度の知り合いになりたいという話は長くなるので割愛。

<同窓会>
共感性羞恥がひどい。バレバレの嘘つく5人も悪いけど眼鏡の同級生いらつくなぁ。六つ子は大学生でもおかしくない年齢っぽい。チョロ松は隠し事できるようになったの?おそ松が一人で喋って笑ってる場面、ギャグのネタで台詞読んでる感じで怖い。

<思い出の世界>
カラ松の思い出の世界みたいな体で話が進んでいくけどメインは高橋さんだと思う。そうでないと六つ子が覚えていなかった彼女があの世界に存在することや彼女の家がはっきりしていて世界の崩壊の最後の方まで残っていたことの説明が難しい。あとカラ松が知らなかったハタ坊と象のくだりがあることから他の人の思い出も含まれているのでは。町の様子(漢字の間違い、光っている店)とかはおそ松のものっぽいし。高橋さん>次男>その他の六つ子>他キャラクター みたいな感じかな。高橋さんの後悔は六つ子を遠くから見ていることしかできなかったこと?
高橋さんが最初に出てきた時は彼女ちゃんかと思った。療養中っぽいけど、思い出の世界がボロボロなのは容体が良くないからでは。だから思い出の世界が崩壊したのと制服姿の高橋さんが歩いているシーンのことを考えると……。猫は赤面してたので高橋さん本人だと思う。

<18歳と今の六つ子>
高校時代が詳しく描かれるのかと思ってたら割とふわっとしていた。でもこれぐらいの方が想像の余地が残ってよかったのかもしれない。クラス分けは順番だけで決めた感じがする。

三男:出オチ。爆笑した。見るに堪えないけど一周回るとなぜかかわいく見えてくる。てんてー!
末弟:同じ顔のはずなのに顔がかわいい。にいちゃん呼びが新鮮。どのタイミングで兄さんになったんだろう。カンガルーと無言の三男がシュール。トイレに付いてきてもらうのはこれの名残?
四男:人付き合いをまだ諦めていない頃(うろ覚え)。頑張ってたんだねぇ、となぜか親戚のおばちゃんのような気持ちになる。ここから今の人格になった流れが想像しやすい。
五男:尖ってた理由は謎のまま。キャラの差別化?諸々のエアと露出度が高いのに笑った。
長男:自分が変わってないのをネタにして自分でボケるのは自覚がないとできないと思う。なんというかギャグのキャラクター・主人公としてのプロ意識がすごくて自分の意志をないがしろにしてない?みたいな不安感。いやでも二期最終話があったし…
次男:ストーリー上仕方がなかったんだろうけどもうちょっと見たかった。こんなオドオドしてる男の子がどうなったらああなるのか想像がつかない。トド松はカラ松単体となら普通に仲良く過ごせそう。

松の手紙は読めないものだと思っていたんだけど今回観客には内容が明かされてすっきりしたのと同時に三男の手紙の全文が明かされるのは松が終わる時だろうなぁと考えたりもした。

六つ子は組み合わせやその時の力関係で反応が違ってくるのが面白い。探索のペアもそれぞれ良かった。

おそ松・カラ松:
ツートップと言われてもおそ松は自分一人がトップだと思ってそうだし(長男だから)カラ松も長男の面倒な部分は引き受けたくないと思ってそう。ゴミを見るような目をしつつ、なんだかんだ長男を待ってあげるところがいい。

チョロ松・十四松:
お兄ちゃんぶるけど女の子が絡むとポンコツな三男と常識的なツッコミをする五男。確定申告っぽい。十四松がチョロ松を立ててる感じがして、ここが一番兄と弟感があった。あとドブス同級生でにゃーちゃん年下だったのか。

一松・トド松:
末弟は一度腹決めるとメンタル強い。黒歴史を執拗にいじられる四男に同情しつつ爆笑した。

真っ先にビール持ってきた長男に声をかけたり、18歳の自分を肯定したり三男の光属性が強い。それぞれ18歳の自分に「そのままでいいんだよ(≒これでいいのだ)」って答える中、18歳の長男は多分「六つ子の長男であること」に悩んでて、それに対するおそ松の答えが「悩んでも仕方がないから諦めればいいんじゃない?(意訳)」なのあまりにもつらくない?確かにどうしようもないことだけどなら2期の「自分で決める」っていうのは何だったの…と初めはショックを受けました。おそ松兄さんに闇を感じがちな人間なので。でもおそ松はそれを捨てられなくて、六つ子の長男であり続けることを自分で選んだんだとも思えたのでちょっと落ち着きました。18歳のおそ松の表情とか、見る度解釈が変わりそう。

<高橋さんと私達>
高橋さんは私達の代理でもあると思う。六つ子を見ていたこと、好きだったこと、応援していたことを伝えられて、お互いにお礼を言い合うラストは視聴者と「おそ松さん」の関係だと思いたい。思い出の世界で起こったことは現在に影響を及ぼせないはずなのに、写真が残っていること、六つ子が高橋さんのことを覚えているのはこちら側でそれを認識しているからかもしれない。

感情のままに書きなぐってしまった。とりあえずここまで。情報量多くて追いきれてない部分もあると思うのでまた見に行きたい。



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