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4年連続「NEXTユニコーン企業108社」に選出!【株式会社スカイディスク】

最終更新日:2024/4/5

当noteでは、各企業のビジネスモデルを分析しています。
また、取締役会のスキルマトリクスを分析し、コーポレートガバナンスコードに沿った経営の実践度を確認しています。
セレクションアンドバリエーションでは、さらなる事業価値増大に向け、特に中堅規模の上場企業におけるスキルマトリクスのあるべき姿を提言し、現経営層のさらなる活躍、そして次世代経営層育成に向けたボードサクセッションの仕組みの導入を支援しています。


資金調達額の推移

2016年1月13日 第三者割当増資として総額1億円
2017年10月3日 第三者割当増資として総額7.4億円
2019年4月18日 第三者割当増資として総額8.6億円
⇒累計資金調達額17億円以上

企業概要

設立日 :2013年10月1日
資本金 :1,424,928,000円(資本剰余金等を含む、ホームページより)
本社拠点:〒810-0073 福岡県福岡市中央区舞鶴2丁目3番6号(赤坂プライムビル4階)

事業概要

製造業を中心にPoC・導入案件にてAIを活用したDX支援サービスを提供している。
データ解析・AIモデル開発だけでなく、社内のAI人材育成、課題抽出やプロジェクト設計など、伴走型のDX支援サービスを包括的に行う。

ビジネスモデルの図解

スライド1

事業における強み

データ解析・AIモデル開発だけでなく、課題設定やデータ取得、実装に向けてハード・設備を含めたワークフロー設計・開発まで支援できることが特徴である。

▼100社・200件超のDX支援実績
創業以来、製造業を中心に124社/265件のプロジェクトに取り組んでいる。※2021年3月末時点
▼ハードウェア・設備を含めたワークフロー設計・開発
AIによるデータ解析だけでなく、ハードウェア・設備を含めた"リアルに実装"するためのワークフロー設計・開発が可能である。
▼導入しやすい月額モデルのSaaSプロダクト開発・提供
これまでの経験で得た知見・ノウハウを活用し、中小規模の企業様も導入しやすいSaaSプロダクトを開発・提供している。
▼複数のオープンイノベーション賞実績
・九州・山口ベンチャーアワーズ優秀賞受賞(2017年)
・全国ベンチャー企業Meet Up in 2017 最優秀賞受賞
・経済産業省「J-Startup」2019年度 特待生
・日経新聞「NEXTユニコーン企業 108社」(2017年〜2020年の4年連続)

想定用途・市場

製造業のDX支援が中心だが、DXに関わる全市場が対象

市場規模

【市場規模の推定】
DXの国内市場(投資金額):7,912億円(2019年)
2030年度は2019年度比3.8倍の3兆425億円に拡大予測。
製造DXの市場:971億円(2019年)
       4,500億円(同4.6倍)(2030年予測)
※(株式会社キメラ総研によるデジタルトランスフォーメーション(DX)国内市場の調査結果を参照)

【市場全体のトレンド】
製造業DXのトレンドとしては、スマートファクトリーやサービタイゼーションへの投資が中心である。
スマートファクトリーの実現に向けて、生産設備の稼働状況の可視化を目的とする投資が進んでいる。ラズベリーパイをベースとするIoTシステムや安価で実装可能なクラウドサービスの普及により導入のハードルが下がり、幅広いユーザー層で可視化に向けた取り組みが進められている。
また、可視化された情報の分析、AI予測などによる作業効率の改善や予兆保全に向けた取り組みも活発化している。

|ベンチマークとなる企業
株式会社INDUSTRIAL-X
株式会社マクニカ
➡製造業に限らず、さまざまな領域でAIプロダクトの開発と実用化に取り組んでいるため部分的な競合は多い。しかしながら、「AI」「IoT」という2つの先端領域をフィールドに持つ企業は、国内外でもまだまだ稀有な存在である。
時系列データを取得、変換してAIに落とし込み、さらにお客様の現場で活用しやすい形でサービスとして提供する事業内容は、世界中の大手企業、スタートアップ企業も手をつけられていないサービス領域であるため
ブルーオーシャンであると考察することができる。

マネタイズに関して

AI活用サービスにおいて売り切り型とサブスク型の両方のサービスを持っており様々なニーズに対応できるため、安定した収益が見込まれる。

【事業全体の収益性】
事業内容 BtoB
①AIカスタマイズソリューション:AI実装までワンストップでサポート
②AI外観検査機:AIによる検品業務の設計・開発
③AI生産スケジューラ:AIによる生産計画作成業務のサポート
④社内AI人材育成:PoC+社内AI人材育成などの実践的教育プログラム
⑤小売向けID-POS分析:AIによるデータ分析のサポート

【キャッシュポイントの額と頻度】
製造業向けAI活用プロジェクト設計サービス(一例):200万円
サブスク型のSaaSプロダクト:価格不明

【固定費】
人件費、研究開発費など

【変動費】
不明

経営層

代表取締役:内村 安里 

    ベンチャー企業入社
2003年 株式会社ディー・エヌ・エー入社、ECコンサルティング部門マネージャー、モバイル広告事業立ち上げ、広告営業部門マネージャー、マーケティング・広告宣伝部門マネージャー等を歴任
2011年 独立、ゲーム開発会社、家電メーカー、プロスポーツクラブ等、様々な業種の事業立ち上げを支援
2019年 株式会社スカイディスク 代表取締役社長 兼 CEOに就任

取締役:城戸 康

    ハードウェア・ソフトウェア両面に精通。企業のシステム開発・運用・保守に携わり、フリーランスエンジニアを経て、企業のシステム開発部門やデータ解析会社等の立ち上げを経験
    株式会社スカイディスク設立、創業当初のIoTデバイス設計、システム開発を担当

CTO:劉 昱 

    北京大学学士、東京大学修士卒業
    人材コンサル、教育、決済などの業界にて新規事業立ち上げと起業を経験
    IT技術に興味を持ちシステムエンジニアに転身
2015年 AI技術を中心に研究と開発に従事、機械学習、自動計画、最適化などのAI領域に幅広く知見を持つ
    スカイディスクにて、Software EngineeringとAI技術の融合による先進的な製品開発をリード

監査役:松尾 靖彦 

1981年 株式会社大沢商会入社
1984年 株式会社住商電子システム入社
1992年 会社統合により、住商エレクトロニクス株式会社に転籍
2005年 株式会社デジタルスケープ(現 株式会社イマジカデジタルスケープ)入社、同社 エンタテインメント部ゼネラルマネージャー就任
2008年 STARTUP DB 執行役員・クリエイティブサポート事業部長就任
2011年 STARTUP DB 人材コンサルティング事業部副事業部長就任
2013年 STARTUP DB 人材コンサルティング事業部長就任
2014年 STARTUP DB デジタルコンテンツ事業部長就任
2017年 STARTUP DB 人材コンサルティング事業部長就任
2017年 株式会社コスモ・スペース 取締役就任
2017年 株式会社IMAGICAイメージワークス 取締役就任

監査役|志田 裕
公開経歴なし

監査役|高田 知孝
公開経歴なし

経営陣スキルマトリクス

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内村氏の代表着任により、製造業向けにAIサービスを提供するスカイディスクの事業展開スピードを加速させているといえるだろう。スキルマトリクス図からは、一部経歴が見当たらなかった役員も存在したため、断言はできないが、代表取締役である内村氏が経営全体の指揮を執りつつ、城戸氏が高度な専門性を生かし、技術起点での価値創造に注力していると考えられる。

※スキルマトリクス図とは取締役の素養・経験及び取締役会におけるバランスを一覧表にまとめたものである。各社で開示されているガバナンス内容を元に僭越ながら推測させていただいた。要求水準・選定定義に関しては企業により差が生じるため、ここではCGCで求められている水準・選定定義を基に設定した。

MISSION

MISSON
ものづくりに関わる人の力をTechnologyでBoostする

人事制度設計

・従業員数:32名
・役員人数:5名
・勤務時間:基本は在宅勤務を推奨(コアタイム11:00~16:00)/週40時間
・休日:週休2日制(土・日)、祝日、年末年始休暇、年次有給休暇(入社時点で5日付与、半年経過後に追加で10日付与)/勤続2年目で16日(その後1年経過毎に1日追加し、最大20日)、特別休暇(有給休暇とは別に6月~10月の間に夏季休暇を付与

【採用】
・新卒採用:無
・中途採用:有
・採用媒体:自社HP、レバテックキャリア・リクルートエージェント
・採用職種:クラウドネイティブエンジニア、AIエンジニア/データサイエンティスト、プランニングセールス、プロジェクトマネジャー

【等級・配置】
転勤無し

【評価制度】
記載なし

【報酬】
・報酬水準:5,040,000~6,000,000円(年俸制)
・月例給構成
 基本給320,300~381,300 (固定残業代99,700~118,700を含む/月)
・各種手当:通勤手当:上限3万円、残業手当:固定残業代制 超過分別途支給

【教育】
・月30,000円(税抜)を限度として書籍購入が可能
・年5回、業務に関連するセミナーへの参加が可能
・会社指定資格に関して、合格を条件として、学習教材費用、受験費用等を会社が負担する

【その他、福利厚生など】
・社会保険健康保険
・私服勤務可

インターン生による考察

このサービスを導入するメリットは、製造現場における単純作業をAIが自動化してくれるだけでなく、これまで熟練のベテラン技術者が「経験や勘」で実行していた属人的な業務をAIでサポートすることにより、業務の正確さと人件費を大幅に削減することにある。このサービスのユーザーである中小企業の熟練労働者は年々減少していくと考えられるため、その経験と勘に基づくノウハウをデジタルを用いて共有知にする技術を組み入れることが今後の重要戦略となると考えられる。
また、サブスク型の課金形態をしているために資金力に乏しい中小企業でも気軽に導入できる。導入企業は120社と少ないが、企業のDXが企業の成長のカギといわれている現代において、このサービスのニーズはますますは高まるといえる。

※この記事は弊社長期インターン生が分析、編集しました。
※スキルマトリックスの基準が違えばご連絡ください。
調査担当:YUN

さいごに

スタートアップ・ベンチャー企業に必要な人材マネジメントについてはこちら↓

弊社代表平康によるCGCとスキルマトリクスに関する記事はこちらから↓

【免責事項】
本調査は弊社長期インターン生により作成されています。また、本調査は、現在弊社が入手し得る資料及び情報に基づいて作成したものですが、弊社は、その資料及び情報に関する信憑性、正確さを独自に確認しておりません。本資料において一定の仮定を用いた試算を行っている場合、その試算結果は仮定に基づいた概算であるため、別途詳細な検討が必要です。