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【二次創作】二次小説がちょっと「それっぽくなる」レトリックの話

こんにちは、さんかくです。
今回はちょっと真面目な文章の話、「レトリック」について書きたいと思います。二次小説は趣味、好きに書いていい、どんな形式でも愛が大事!パッションこそ正義!そう思います。だけど、それでも悩んでしまうのが文字書きのサガなんですよね……。なんかださいかな?とか軽すぎるかな?とか小説っぽくないんじゃないか?伝わらないんじゃないか?とか……周りの文字書きさんと比べてしまうと激しく落ち込むこともしばしば。「せっかく萌えるお話を読ませてもらったのに、自分の文章と比べて落ち込んでしまう」なんていうこともあるのではないでしょうか。
そんなお悩みをお持ちの文字書きさんのちょっとしたヒントになればと思い、小説でよく使われる「レトリック(修辞法)」について書いてみようと思います。

そもそもレトリック(修辞法)とは:文章やスピーチなどに豊かな表現を与えるための一連の技法のこと。

レトリックは、言葉に彩りを添えることで含みのある豊かな表現へとつなげるための技法です。もう少し具体的に説明すると、「同じ言葉を繰り返したり、別の表現に言い換えたりして、特定の事柄を強調したり、読者のイメージを膨らませること」ですね。
さて、レトリックにはどんなものがあるか、二次小説で使える技法をピックアップしながら解説していきたいと思います。

【1】比喩

直喩
「まるで○○のようだ」など、一見して「比喩ですよ」とわかる表現のこと。場面をわかりやすく解説することができます。

例)彼の顔に、穏やかな笑いが広がった。
→彼の顔に、春の日差しのような穏やかな笑いが広がった。


「春の日差し」という比喩を加えることで、優しくて暖かい雰囲気がよりわかりやすく読者に伝わると思います。文章に緩急をつけることもできるので、簡単だけでとっても便利な技法です。

暗喩(隠喩)
比喩だけど、明らかに比喩とはわからない表現。感情や状況を季節や景色にたとえたり、人の動作を動物や別のものに置き換えたりします。二次創作の場合、「戦争もの=人の感情を戦場の出来事にたとえる」「スポーツもの=物事の展開をスポーツ用語でたとえる」などの使い方もおすすめ。

例)Aの上に覆い被さったBは息を詰め、それから低く唸った。
→捕らえた獲物に覆い被さった獣は息を詰め、それから唸るように鳴いた。


セックス中の動作を「獣」のたとえる表現が好きでよく使います。上記の文章では、「唸った」も「唸るように鳴いた」と直喩にしています。同じシーンであり、視点や主語述語の形式も同じでも比喩表現を使うことでまったく違った印象になり、いっきに「それっぽく」なると思います。

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