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ひろかわホームステイ あるいはコロナ禍での孤独を紛らわせていた方法について

コロナに加えてインフルエンザまで流行っていますね。みなさんお元気でしょうか。
コロナは中々なくなりませんが、コロナ禍の記憶はだんだんと薄まっている方も多いのではないでしょうか。
さてみなさん、コロナ禍の時何をしていましたか?何を考えていましたか?

ちなみにわたしはこれを書きながら、コロナ禍の初めの方に、母から
「ひろかわさんはお元気ですか、母はあまりに暇なのでROM専というものを始めました」
と連絡がきて頼むからやめろくださいと願ったことを思い出しました。

怖い話はここまでにしまして、以前こちらでもチラッと書いたのですが

わたしは孤独に耐え切れずに、己の分体を作って、色んな方の家にホームステイさせてもらっていました。

いい大人にもかかわらず、己が大変さみしがりであることは分かっていたのですが、思っていたより重度なことが発覚し、どうにかして人と関わりたいという気持ちが爆発していたのがコロナ禍の頃。

通話は友人たちとしたりしていたのですが、自分は生活に人の気配が欲しかったんだ!ということを、コロナ禍でようやく気が付き、人の気配を感じたすぎて、共用廊下が夜でも煌々と明かりがついているところに人間の仕事を感じ、その気配を逃さないために玄関で寝たりしていましたうける。

そんな状態のわたしが思いついたのが上記のホームステイ。
当時のテンションをお届けするために、某所に乗せていたブログを以下よりそのまま転載致します。
ご笑納いただければ幸いです。


に、2021年……??

ひろかわホームステイ

おはようございますこんにちはこんばんは。
みなさん、生きていますか?
ひろかわは先月、1ヶ月で食器を3個割りました。
私、10日に1回のペースで食器を破壊しているのに生きてる。なぜ。

さて、コロナ関連の規制諸々も多少緩和されてきた昨今ですが、ひろかわの求める緩和まではいっていないし、そこに達するまではまだ時間がかかりそうだし、でも気持ちの緩みからか、心は沢山の生身の人間との交流を求めてるしで、マイハートがハードピンチ なこの頃です。


そもそも人間の気配というものが好きで、定期的にざわざわ感を摂取しないとてきめんに弱る身体をしているんですけれども、家の中ではカフェの雑音とかかけたり、人の気配を感じるために普段使わない柔軟剤のにおいを撒いたり、でかい人型を作って窓の近くに設置してみたりしていたんですが、柔軟剤のにおいはまじで家の中に誰か潜んでいる感じがしてナチュラルに帰宅時にビビるのであまりおすすめしませんし、でかい人型に関しては、友人から

「お前の家の近くを通ったら人ならざるサイズの物体が窓から覗いていたんだが、ついに怪しい呪法にでも手をだしたか。呪でも打つつもりか。恨みがある人間がいるならどうにかしてあげるからやめなさい」

と連絡が来たのでやめました。
恨みのある人間を処理できる有能な友人をもったものです。


ついに最近はあまりのさみしさに、雑踏の音源をかけながら寝ていたんですが、それを習慣にしていたら、会社でも穏やかな眠りにつけるようになってしまい、さすがにやばいのでは?と思い、対策を考えました。

だからといって、わたしにも仕事やら家事やら諸々のやらねばならぬ事象があるため、始終リアル雑踏に身を置くわけにもいきませんし、雑踏はいつか静まるから雑踏なのであり、無限の雑踏など存在しない。

じゃあ始終人といるにはどうすればいいか?と考えたときに、友人宅に入り浸るくらいしか考えつかなかったんですが、まあやっぱりあんま入り浸っても迷惑だろうし、お互い疲れるし、あとどうせなら色んな人の家に入り浸りたい(わがまま)
でもあんまりあちら様に手間をかけさせるのもなあ……
それに色んな人のところに行って、コロナ的な面で気になる人もいるだろうし……

と考えた結果、生命活動を維持するために特段の手間がかからず、なおかつ丸洗いできるタイプのわたしが存在すれば何の問題もないのでは????と気が付きました。


そんなわけで、生命活動を維持するために特段の手間がかからず、なおかつ丸洗いできるタイプのひろかわを作ります。

こちらは母が何故か買った上に全く使っていないゴッホの布と、ひろかわが100億光年昔に着ていてなんとなく捨てられなかったTシャツです。Tシャツの名前は印象派です。名前つけちゃうと捨てられなくないですか?そんなことないですかそうですか。

計らずも芸術縛りになったこちらの布でひろかわを錬成します。失敗することも考えて2個作ります。ひろかわは石橋は叩いて渡るタイプ……。

まず適当に人形っぽく布を切ります。
そもそもひろかわの指は細かい作業に向いていないので、型紙とか守れません。じゃあ逆に考えるんだ。型紙なんてなくてもいいやって。

あと複数の部品をつなげて作るのも、わたしの技術力を考えると、怪物を製造してしまう可能性が高い為、2枚の布をただ縫い合わせるだけにします。現代のフランケンシュタイン青年になるのは本意ではない。ひろかわは己の力量を過信しない人間……。

そんで顔を縫い付けます。刺繍糸などというこじゃれたものはないので、普通の糸で縫います。

そしたら布を合わせて縫って、綿を詰めます。
詰め終わったら、最後まで縫い合わせて出来上がり!

お前……上半身逞しいな……。
まあパワー系ゴリラであるところのひろかわとしては多分これが正しい姿なのでしょう。

そんな訳でひろかわ分体の完成です。分かりやすいようにナンバリングします。この印象派は01です。
冷静になってよく見ると、これもひとがたですねこっわ。何らかの呪術じゃんこっわ。


でもゆうてお人形さんなのでね!ただのお人形さんなのでね!何も怖いことはないですご安心ください。
色々考えた割に、結果としては、年甲斐もなくお人形遊びをするのに周囲を巻き込むという形になりました。
女児じゃん…これ3歳女児じゃん……。
そういえばひろかわには弟が2人いるのですが、その弟からは、わたしの常日頃からの事実を基にした主張である、「弟たちにとっていいお姉ちゃんである」と、「永遠の14歳なので年下の姉である」という主張を合体させた上に略して『いい年した姉ちゃん』と呼ばれています。褒め言葉かな。


さて、ここまで書いて意気揚々とレターパックで発送の準備をしていたら問題が。

お前…微妙に3㎝超えとるやんけ……。

こと、レターパックライトは郵便局員さんの裁量で配送の有無を決められていると専らの噂ですが、そんな不確定事項でみなさんの手を煩わすわけにはいかないし、かといってレターパックプラスにしたら、対面での受け取りという、忙しい現代人には厳しいハードルが課されてしまう……追加料金なら払うからポストに投函してほしい……。

泣きながら綿を抜きました。

『ふわふわ感は保つ』『レターパックの容量は守る』「両方」やらなくちゃあならないってのが「幹部」の辛いところだな。

そんな訳で分体01はスタンド使いになりました。

入れづらいところの綿はそのままに、中身を出して別添えにしときました。ジッパーつけといたので、これでお好みのふわふわ感になるまで好きなだけ詰めてください。綿がもしかしたら噛むかもしれませんが…いつもお手数をおかけいたします。まけるもんか……。


ところが詰める段階で圧縮袋を取り出した時、最初から圧縮すれば良かっ(手記はここで途切れている)


さて、そんな訳でひろかわ01は早速一人目のお宅にお邪魔しております。

ステイ中の様子を最終的にはわたしに送って欲しいとは依頼していますが、受け入れてくださった方が公開するかは任意ですので、もし、公開しているかたを見かけましたら、ひろかわのお人形遊びに付き合わされてるんだなと、あたたかい目で見守ってください。

あ、あと公開してくださった場合、わたしが探しやすい様にハッシュタグを統一しますので、ハッシュタグを使うSNS等に投稿の場合は、こちらをお使い下さい。


#家にひろかわがいる


です。よろしくお願いします。

なんか、徹頭徹尾ホラー調だな…気のせいか……。

こちら、一人目の方のステイが終わったら、その人が別の人に送る(もしくはひろかわに返す)形になっております。

それではみなさんごきげんよう!今度はあなたの家にいるかもしれません(最後までホラー調)



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おまけ:最近の様子


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