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2019年に詠んだ短歌まとめ

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(短歌一年目) 六錠が夜に溶けない六畳の国の王さま奴隷みたいだ
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2019年12月の記事一覧

短歌を始めて一年目、2019年の自選30首

2019年に詠んだ約150首から、30首を悩みながら自分で選びました。僕は今年から短歌を始めました。ぴかぴかの一年生。

上にあるのが古い歌(はじめたばかり)で、一番下が新しい歌(さいきんの)となっています。どう変化しているのでしょうか。

1~10首
肖像画暖炉にくべて君は去る結い髪の背を追えぬ霜月

二十四時ベンチのとなり柳の木許すみたいに揺れてるかぜに

通学路駆けて駆けて駆けて開けてクーラ

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短歌「ランプの精じゃない」 9首

短歌「ランプの精じゃない」 9首

「あの白衣、くるしい人がくるしいと言えない世界の構成員よ」

呆れたよ三つの願いを叶えてもまだ足りないと恨むだなんて

ころしてこ ろしてころして ころしたら 狂気が与党で正常である

いつもいつも殺して食って生きてきて無罪だなんて無罪だなんて

銀色のシートの一錠押し出して食い止めている夜空の沈下

人と人 結局合わないものなので殴り合うのが平常運転

そうじゃないひとをわたしはさがしてる睨んだ

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