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中学受験の振返り⑧ -全然、勉強しやしない-

さて始まった中学受験。

ただ男の子の中受生をもった親御さんならわかると思うが、これがまた、まぁ勉強しない。中学受験を開始した時期は私がまだ出勤をしていた頃で、
妻と息子の間で毎日、壮絶なバトルが繰り広げられていたそう。
しかしそれはあくまで妻の側の視点で、息子からすると単に「ママが今日もうるさいなぁ」くらいの感想しかなかったようだ。
このあたりの温度感も把握していないと、妻へのフォロー、息子のモチベーション管理が矛盾を起こしてしまい、大変なことになるので慎重にそれぞれの言い分を聞きながら、進めた記憶がある。

中学受験が始まって、自走なんて夢のまた夢ということがわかり、我が家では一つの妥協点におさまった。
SAPIXの基礎トレ。
これだけは毎日、やろう、と。
第1希望を開成というには、低い低い目標だが、まずはこれをクリアしないと話にもならないということで、この目標を設定した。

ただ、これは結果的に馬鹿になりませんでした。
SAPIXの基礎トレは「基礎」と謳っておきながら、実は全然、「基礎」ではないです。難関校(もっと言えば御三家)に入るための基礎なんですね、これ。すまぬ、息子。「なんで基礎なのに満点とれないんだ、お前は」と叱った父を許しておくれ。(もうとっくに時効だと思ってますが)

漢字を覚えない。。

さて、漢字問題は覚えさえすれば得点になるので、中学受験では大事なそして確実に取りたい得点源です。
しかし、これがまぁ、覚えない。
「覚えなければいけない意味がわからない」とかのたまわり、妻が作った漢字ノートなんて、最後の受験の日まで開くことがありませんでした。ちなみに漢字ノートとは、テストで間違った漢字を妻が丁寧に記載し、読みや気をつける「はらい」や「はね」などを赤字強調するなど、妻渾身の一冊です。しかし、そんなことはどこ吹く風の息子。。。
ガックリとした妻を慰めることもまた夫の役割。。。

中学受験が終わり、中学校に進学した息子が言った一言が今でも頭に残ってます。

「漢字って勉強すれば、覚えるもんなんだね」

・・・お前は中学受験のとき、何をしていた。
と軽い殺意を覚えましたが、小学校の頃の男の子の精神年齢なんてこんなものかもしれません。

漢字の語源、部首の意味、それらをイメージとして捉えるとわからない漢字が出てきても類推が効くといったことを事細かに教えたつもりですが、最後まで、彼に響くことはなく、国語は「漢字ができない」ということを前提に得点を考えなければいけなくなりました。

ちなみに漢字ができないということは必然的に社会に影響します。事件や人物名などの漢字を尽く間違えたりするので。このあたりにも変な労力がかかったのが痛かった・・・。

もう少し効率よく勉強したかったのですが、それは叶わず。早熟な子が中学受験には有利というのは本当にそのとおりですが、我が家にとってそれは叶わぬ夢でした。

毎日のバトルはそれこそ、(本当の話で恐縮ですが)受験が始まる前日(1/31)まで続きました・・

そんなものですよね? 中学受験。
(みんなもそうだと信じたい)

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