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バズってるnote記事を読んだら、忘れかけていた夢を思い出した

今朝、起きていつものルーティンでTwitterを見たら、気になるタイトルのnote記事がタイムラインに流れてきた。

勢いのある文章で、一気に読み切ってしまった。面白い文章で、運命感じてしまう人と結婚したのも羨ましくて、「この人に比べて、まあ面白くない人生だこと…」と、自分の人生を残念に思った。

というのも、なんだか最近退屈で仕方ないから。

社会人としての年次が上がってきて、仕事でできることが増えたり、そのぶん今までに経験することがなかった仕事を任されたりしている。周りの人との人間関係にもストレスを感じることはなく、仕事以外の趣味とか、お喋りを聞いてくれる友人もいるのに、ゴールデンウィークくらいから「なんだか暇だな〜」という気持ちが心に湧いてくるようになった。
登山とかドライブとか料理とか、仕事以外の趣味がないこともないけど、それとは別に何か、視界がガラッと変わるような趣味をぼんやり探していた。退屈な気持ちを感じる真因を見つけない限り、新しい趣味を作っても同じところに帰ってきてしまうというのは頭では薄々感じている、でもその場しのぎをしたいのである!
なんとなく絵を描く練習をしたり、資産運用を検討してみたり、イカでペンキを色塗りするゲームをしてみたり…1週間くらい新しいものに少しずつ手を付けてみたけどあんまり刺さらなくてモヤモヤしていた。

そんなときにnote記事にあったリンク先の動画を見て、楽しそうにバンドで演奏している人たちを見ていたら「そういえば私、人生いつか軽音に入りたかったんだ!」と思い出した。


中高は楽器系の部活に入っていた。楽器を鳴らすことは好きで、他の人と楽器やパート分けをすることで一人では得られないグルーヴ感を得られるのも好きだった。
だけど、「この曲を弾きたい!」とか「このフレーズを自分のモノにしたい!」というモチベーションもなく、でも練習しながら友人と喋るのは好きでなんとなくゆるっと部活に参加していた。中学時代にやっていたクラシックギターはそこそこ弾けるようになったけど、高校で手を付けたトランペットは全然うまくならなかった(高音が全然出なくて、若干トラウマ)。

幼少期からピアノも習っていたけれど、好きな曲というよりも、先生が選んだ曲を発表会やコンクール向けに練習させられいた。全然楽しくなかった。コンクールなんて全然興味もないし、自分の演奏に評点が付けられるなんてもっと嫌で仕方なかった。
ピアノを習っていた11年間で唯一、練習すら楽しかったのは、ショパンの「華麗なる大円舞曲」を発表会向けに練習していた高校2年の数ヶ月。この曲は、通っていた小学校で掃除の時間にBGMとして流れていて、タイトル通り華やかな印象が強くて、「今は弾けないけどいつか弾きたい憧れの曲だな」と10年間思い続けていた曲だった。これと「エリーゼのために」が憧れの曲で、でもピアノ教室で先生に「弾きたい曲はある?」と聞かれてずっと言えなかった。「そんな曲弾きたいの?!」とバカにされるんじゃないかと、当時のわたしは勝手に恐れていて「なんでもいいです」と返し続けていた。母親がなにかのタイミングで先生に言ってくれたのか、高2のときに発表会で弾かせてもらえることになったのであった。
憧れの曲なのでうまく弾けるようになりたい一心で、人生で一番ピアノに真摯に向き合っていたのはこの頃だと思う。どのコンクールへの練習よりも練習した自信がある。発表会も無事に大きなミスなく終え、その後ピアノ教室はフェードアウトして辞めました。憧れの曲を弾けたのでピアノを辞めてもなんの悔いもなくなっていた。そして、わたしは憧れとか好きなもののためなら、思った以上に頑張れるということにも気づいた。
ちなみにYouTubeに上がっている「華麗なる大円舞曲」の演奏で個人的に一番好きなのはこの動画。

そんな感じでずっと音楽に触れていたのに、自分が好んで良く聞いているのはASIAN KUNG-FU GENERATIONとかフジファブリックとか、いわゆる「邦ロック」な曲だった。曲を聴くときは楽器パートごとに辿ったりして、特にベースが活躍している曲が好きだった。
なのに、当時素直でなかった私は「軽音なんて、音楽が本当に好きな人かオシャレな人しか入れない」とか言い訳して軽音に入らなかった。高校の文化祭で一度ブラスバンド部×軽音で演奏することがあり、軽音の部室で練習したこともあったけど「ドラムの音がすごすぎてつらい、軽音入ってたら耳が聞こえなくなるからやめといて良かった」なんて言い訳をさらに重ねていた(全国の軽音のみなさま、そして当時一緒に演奏してくれた友人がもし見てたらごめんなさい)。
大学に入ってからも、「軽音なんて今さら入れない」とかなんとか言い訳をつけて避けてきたけど、結局、好きなものを好きと表明したり、やりたいことをやって失敗するのが怖かったんだろうな。
そしてそのまま今に至り、一人暮らし始めるときに持ってきたクラシックギターはケースのなかに眠ったまま、でも好きなバンドのライブには定期的に出かけていく社会人が仕上がりました。

アジカン25周年ライブも行ってきた



長々書いてきたけど、そんなこんなでキレイに蓋をして閉まっていた「エレキベースを弾けるようになりたい、あわよくば同じバンドが好きな人たちで集まってコピバンしたい」という夢を思い出してしまった。
憧れのフレーズはたくさんあるので、一人でそれらをコツコツ練習しても良いのだけど、いつかバンドで演奏とかできたらきっともっと楽しいんだろうな。社会人、それも新卒すぐでないタイミングになかなか仲間を見つけるのは難しそうだけど、あわよくば!

忘れていた夢を思い出せたので、しばらくご機嫌に過ごせそうです。終わり。


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