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【珈琲】#2 香りは微分可能

美味しさとは、美味しい珈琲とは何か。

珈琲は暗闇で目を閉じて飲むものではなく、日常の様々な場面で楽しまれる存在。
朝、出勤しながら片手に。昼、食後の一休みに。夕方、集中力が必要な時。

味覚とは不思議なもので、いつも同じ珈琲を飲んでいるつもりでも、
久しぶりに飲むセブンコーヒーは少し苦い。何故か。

「美味しい」にも色々あって、苦くて美味しい、酸味が美味しい、甘くて美味しい、などどんなベクトルでも美味しくなれる。
最近気づいたことは、「あの喫茶店で飲んだ珈琲は甘い香りが強くて苦味があって、後味はナッツのようで…」と言うように。珈琲を飲むと、

・まず香り
・次に本体の味
・最後に後味

といったように感覚は時系列的構造を持っていること。
それぞれの指標は

香り:香りの有無、深煎りの木の実っぽさ、スパイスっぽさ
本体:苦味、酸味、クセ
後味:ナッツ、フルーツ

など時間変化に対応しているように思う。

味覚を科学する

この図が描かれた意図とは異なるが、イメージとしてはこのように時間変化(a)(b)(c)それぞれに対して異なる味が出現する。と言うことではないか。

SCAAによると、フレーバーホイールなる味の指標があるとのこと。
ナッツ、甘さ、フルーティの中にもさらに細分化された味の表現方法があり、
例えば一口に甘いと言ってもハチミツ、キャラメリゼ、メープルシロップに至るまで細かく分けて表現される。

つまり、珈琲は時間変化毎に複雑な味わいを含んでいるが、最終的にはよく見かけるようなレーダーチャートに集約されていく。(いつものレーダーチャートがホイール並みに要素が多くなると想像の範囲を超えてしまうような)

今日はナッツの気分。

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