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ナミエモンの頭ン中 ~QUANTAリトリート別府 雑感~

こんにちは。ナミエモンです。
QUANTAリトリート別府 ~王の帰還~ に参加しました。

今回はリトリート中のことじゃなく
家に、日常に帰る道中に駆られた
今までに感じたことのない衝動を書きます。

MOTOKOさんに「ナミちゃん、お話書くのあってる」って
1年くらい前から言っていただいてたのに、一向に始められない。
なに書けばいいのかも全然わからない。
私、誰に何を伝えたくてお話書きたいんだったっけ、、?

幼い頃、私は本気で本の中のカッレ君やピッピ、ロッテやクローディアになりたかった。いやもちろん、読んでいる間私は常に彼らだった。
しかし、じき馬鹿馬鹿しいとあっさり彼らを葬り去る。
だってねえ。子供でもあるまいし。

あれから半世紀。
私は自分が何を好きなのかも分からない大人になっていた。
嫌だ! 私は私のものだ! 
私は慌てて私を探し始める。
何が好きで何が嫌い? 私は何者で何がしたい? 私の必須アイテムは何?

そしてこの夏、昔捨てたアレが私の初期装備だったと気付く。
まるで青い鳥だ。
でも、長い回り道で得た経験値のお陰で、ようやく本音に辿り着く。
私は彼らになりたかったんじゃない。
私が冒険したいんだ! 
違う私を生きる冒険。私の物語を作る冒険。

だから「今更」とか「才能が」とか、やめる理由を並べていないで、
さっさと出発する事にした。
だってねえ。
この期に及んで、世間体を気にするような大人でもあるまいし。

書き方講座へ提出した課題 「自己紹介」 

これを書いたのは2022年秋。
なのにスライムと戦うどころか、まだ出発もできてない2023年春。
そこからなんと初夏の別府。  

、、うーん、、

リトリート最終日はチェックアウトのみ。
相乗りのお誘いを頂いて9:00過ぎにはホテルを出た。
結果、予定より2本も早い特急で別府を発った。
まるで逃げるように。


あ-あぁ、終わっちゃったなー、、。
なーんか全然実感ないんだよねー
、、、
、、、
、、、
、、え、、?
 あ?!  え?!  頭ン中、、言葉、、???

スピーカーのミュートが、突然解除されたみたいだった。

雨だよ よかった 傘出さなくてすんで
今朝の露天風呂! あー!
生活に密着してんだよね その些細な違いすら必要に迫られると
あの模様の名前ってきっとあるよ
この距離感、じれったいわー
海に突き出してる石灯篭みたいなの灯台? サイズ感がわからん
椎茸昆布! 別府土産買わなんだ!  、、もう小倉土産だわ
やっぱザワッとすんね 突端が海って
あー!もうあれ!やらかしたわー! でもあれはあれでっつーか
鉄鍋餃子、資さんうどん、シロヤベーカリー、、 ! みんな小麦粉じゃ!
そーんなことも想像できてなかったよねー 薄っぺら!
なんかさ、なんも出てこなんでさ、いつもの私じゃあなかったんだよ
あのワンピース、絶対着れなかったー! 
なんか絶対違うってことだけは確実だったんだよねー 

言葉が 溢れて 溢れて
でも頭ン中は静かにならない。

ヘレン・ケラーの「Water!!」ってこんな感じだったんかもなー
 、、、って、バチが当たるわ!


頭ン中に、黄色いミニオンとか、赤いワンピースのポニョの妹達みたいな
たくさんの私がいて、一斉にしゃべりだした感じ。
脳内会議って映画もあったけど、そんな数じゃない。
でも、全部私。 みんな私。

ああ
私はこれだけの自分を、思いを、ずっと見殺しにしてきたんだ。
どの自分の言葉も一切聞かず「~であるべき」に全力で忠誠を誓っていた。
それこそが「大人」だと信じて疑わなかった。

リトリートの最中はまだ「であるべき」が勝ってるから
頑張って頑張って、なんとか「王様」を演じようとしてた。
でも
気圧されっぱなしの高級ホテルの魔法からも醒めて
何の肩書も気負いもない、ただのワタシになった瞬間、
押し入れのふすまも弾けちゃった。

突っ込んでおいた布団やら洗濯物やら、
人目に晒したくないモノや
持て余している感情なんかが、もんどり打って雪崩を起こした。


「そっか これ書けばいーんじゃん」


長い間、ギュウギュウ押し込められてたから
賞味期限切れや変色変質、干乾びたり腐って液状化してるモノも沢山ある。
でもせっかく日の目を見たんだから
供養と思って、せっせと言葉にしてやろうと(ようやく)決めた。

いや、正直に言おう。
これです。






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