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採用担当の新常識「CX(Candidate Experience)」 〜求人倍率2.60倍の時代で選ばれる企業になるために〜

マーケティング業界では「CX(Customer Experience)」という、「顧客の体験を重視する」概念が浸透しつつありますが、採用業界においても似た概念「CX(Candidate Experience)」が少しずつ話題にあがるようになりました。
今回は、採用担当の新常識「CX(Customer Experience)」という概念が登場した背景や、取り組み方についてお話しします。

"圧倒的売り手市場"の採用市場

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(「doda 転職求人倍率レポート(2020年1月)」より引用)

転職市場の動向について見てみましょう。
人材の流動化にともない、転職者数は増加傾向にありますが、それに比例して求人数も増加しており、求人倍率はなんと2.60倍となっています。

つまり「一人の候補者に対して、2.60社が採用をしたがっている」ということです。
もちろん、全ての候補者に求人が集まっているわけではなく、優秀な人材であれば、非常に競争倍率は高いことが見てとれます。

そんな売り手市場の人材マーケットにおいて、候補者ファーストな選考設計が重要視されるようになり、「CX(Candidate Experience)」という概念が登場してきました。


CXの改善を始めてみよう

「優秀な候補者に選ばれるためには、CXの改善が必要だ」ということはわかりましたが、ではいったい何から始めればいいのでしょうか?

まずは、候補者とのタッチポイントの把握から始めましょう。

1.  候補者が入社を決めるまでの「企業を知る→応募する→選考に参加する→内定受諾する」という一連の流れを整理
2.  上記の流れの中で自社との接点がどのように行われているか詳細を把握
3.  候補者の視点で快適な設計が出来ているかを確認
 (ex)
 ・選考結果の連絡や問い合わせに対応するスピードは候補者視点で快適か
 ・候補者が求める情報(顕在/潜在問わず)が適切なタイミングで伝えられているか


上記を改めて整理してみることで、企業側にとっては効率的であっても、候補者にとってはベストな設計となっていないことに気づくと思います。

また、時には、候補者に対して改善すべき点がないかヒアリングを挟みつつ、気づいた点からCXの改善を進めていきましょう。
メルカリでは、「選考を終えた候補者の方にアンケートを実施し、その内容を踏まえて定期的に施策を見直している」とのことです。


求人倍率2.60倍の時代で選ばれる企業に

CXを改善することは、自社の選考を受ける採用候補者にのみ効果があるわけではありません。
入社に繋がらなかったとしても、企業に対していいイメージを持つことで、口コミなどから他の採用候補者の応募に繋がることも十分にあり得ます。
特にあなたの企業がB to Cサービスを展開しているならば、なおさらサービスのファンになる可能性もあります。

候補者ファーストな選考設計を意識し、求人倍率2.60倍の時代でも選ばれる企業になりましょう!

最後まで読んでくださりありがとうございます! 興味があればぜひ他のnoteも読んでみてください^^