「幸せ」に働くために、自分の心に耳を澄ませる〜株式会社Minto 人事 ひわさんのキャリア〜
人事のキャリアについて深掘りするメディア「HR CAREER LAB」では、日々同じように頑張る「社外のライバル」や「一歩キャリアの先を行く人」の歩んできたキャリアの体験談を紹介しています!
今回は、株式会社Mintoの人事担当、"ひわさん"こと樋渡さんにこれまでのキャリアについてお伺いしました!
また、インタビューの続きは、人事のための無料コミュニティ「ひつじんじ」にて限定公開しております。コミュニティへのご参加申請はこちらよりお願いいたします。
インタビュイーのご紹介(樋渡由香利さん)
仕事にのめり込みたい気持ちで踏み出した「人材業界」
新卒の就活の際には、最初は広告業界で働こうと思っていました。しかし、就職活動をしていく上で、"人の人生を豊かにする"支援がしたいという思いが強いことに気づき、「人の選択肢を増やす」「キャリアで損する人を減らす」ことに関わるために人材業界に切り替えました。
いくつか人材系の企業の選考を受けた中で入社の決め手となったのは、理念に対する共感です。事業に対しての「入社がゴールではなく、入社後の活躍がゴールであり、人材業界のあるべき姿であり、存在意義である」という正義感を感じる理念も魅力的でしたし、組織に対しての「仕事を通じて人間性を高めていく」という理念も魅力的でした。
当時は、あまり深くのめり込むことができるような趣味がなかったため、仕事に深くのめり込みたいという思いがあり、仕事とプライベートの隔たりがない状態を目指していました。仕事が楽しくて、成長実感があれば、プライベートも楽しくなるんじゃないか。そうだとしたら、なんて良い人生だろうと!(笑)
もちろん、入社後はハードな側面もありましたが、入社前に先輩から「大変だけど成長できる楽しい環境」であることは聞いていたので、環境に対するギャップはありませんでした。法人営業が大変な中でも、苦労の先に得るものがあるということを、信じられる環境でした。
「人事」の仕事との出会い
法人営業を2年経験した後、社内の移動で求人広告の制作ディレクター職に異動しました。企業の事業内容や戦略、採用背景等をヒアリングし、原稿の設計から納品までをディレクションし、月30本以上の求人制作に追われる日々でした。制作の専門職になったことで営業以上に「求人広告」という形になるものが残り、より深く各社の事業や抱えている悩みにも触れることができたので、忙しいながらも楽しく仕事をしていました。
チームリーダーの役割も担っていた当時、新卒メンバーも配属されたタイミングで、メンバー育成も頑張って、仕事がさらに楽しくなるぞ!というタイミングで人事への異動が決まり、ショックで大泣きしたのを覚えています(笑)
人事となってからは、自社媒体経由での採用や採用広報・ブランディングを強化することがミッションでしたが、これがなかなか大変でした。あまりに大変で、実はこのタイミングで一瞬転職を考えたこともあったんです。でも、自分の納得いく成果を出せないまま辞めるのも本意ではなかったので、何とか粘って一年間採用の業務を続けたところ、翌年には新卒の受け入れ担当に異動になりました。
新卒の受け入れ担当でも楽しく仕事をしていたのですが、制作ディレクター時代に感じた「事業・経営課題の解決に貢献する」ことへの楽しみをもう一度感じたい思いと、人事業務のそれぞれの一部分を経験するのではなく「経営課題の解決に伴走する人事業務を幅広く経験したい」という思いが強くなったことがきっかけとなり、転職を決めました。
ひとりめ人事の経験値と孤独
「経営課題の解決に伴走する人事業務を幅広く経験したい」という前提があったので、次はベンチャー企業に行こうと決めていました。
2社目を選んだ際にも、経営陣が何を大事にしているのかという「理念」に自分が共感ができるかは大事にしました。あとは「エモ(感情)」と「ロジック(論理)」のバランスが良い企業で働きたいと思っており、コンテンツマーケティング支援を行うベンチャー企業にひとりめ人事として入社しました。
社長が「新しい時代に適応できる組織」を考えることが好きな人だったので、よく一緒になって「どうすれはそれを実現できるか」という話をしており、自分がなりたかった「経営に伴走する人事」がに近づいているような実感があり、楽しかったです。
また、当時は初めての業務にも挑戦する必要があり、体当たりな日々でした。入ってすぐに36協定の対応をすることになり、親会社の労務の方に教えてもらいながら対応したり、ガイドラインを作ってみたり、もちろん採用活動をしたり。知らない業務をやることは大変でしたが、できることが増えていくことは嬉しく思っていました。
"浅く広く"ではありますが、ひと通り1人で人事を経験してみて、裁量が広いというイメージ通りのメリットを感じつつも、一人で人事機能を担うことは非常に大変だということも分かってきました。また、買収された子会社の人事という立ち位置だったため、グループ企業とのバランスを考える必要もあり、「やりたいこと」と「できること」の間で悩む場面も多くなってきました。
ありがたいことに社員や経営陣、グループ会社の人事の皆さんにサポートいただいていたのですが、当時は同じ目線で同じ業務に取り組む仲間がいなかったこともあり、孤独を感じて少し辛くなってしまいました。そんな中、入社の決め手であった社長が退任するという出来事もあり、自分が頑張り続ける動機を創り出せなくなってしまったため転職を考えるようになりました。転職という形をとりましたが、当時支えてくださった前職・グループ会社の皆さんには今でも感謝しています。
Mintoで大好きな仲間たちとの新たな挑戦
その後、ご縁があり現職の株式会社Mintoに人事として入社しました。前回同様、会社のミッションに対する共感と実際のビジネスとミッションがしっかり紐づいているかを一番重要視しましたが、それ以外にも経営者や社員等の「人」の雰囲気も重要視してMintoに決めました。
「経営課題の解決に伴走する人事業務を幅広く経験したい」という思いは変わっていませんが、前回のように「一気にひとりで全部を」という形ではなく、最初は採用メインでも経営陣とディスカッションしながら人材開発や組織開発にも次第に関わることを目指せれば良いと、少し考え方も変わりました。会社の成長に合わせて、自分ができる業務領域も広くなっていけば良いと今は思っています。
Mintoは本当にメンバーの雰囲気が良くて、先ほどの会話もそうですが、本当に温かいメンバーが多いんです。(会議室でMintoの社員の方とお会いして編集部もご挨拶させてもらいましたが、笑顔で迎えていただきました)また、私自身、Mintoの事業も好きだし、事業成長のために必要な人材を採用するということに、今はとてもやりがいを感じています。
▲Mintoさんの雰囲気が伝わる公式noteです!
今後は、Mintoで社員をもっと「タレント」として立てていくことにチャレンジしたいと思っています。まだまだ認知に伸びしろがあるMintoでは、継続的に事業を伸ばせるような採用をしていくためにも、会社としての広報だけでなく所属しているメンバー個々人が広告塔になっていく必要があると思っています。
特にSNS採用やリファラル採用が盛り上がっている最近の採用市場では、社員一人ひとりの発信力が採用力の向上に寄与するようになっています。個々人の持ち味・仕事のこだわりを理解しながら、その才能をを生かして外に発信していくのはベンチャーらしい方法だと思うので、チャレンジしていきたいです。
私自身がSNSでの発信が好きなこともあり、社内に対してSNSの使い方をレクチャーしたり、自分自身が発信しているノウハウを仕事に活かせるのは嬉しいですし、仲間と同じ方を向いてみんなで努力できる環境が何より楽しいです。
▲Mintoさんに興味を持った方はこちらからカジュアル面談も受け付けているそうです!
「自分の幸せ」を軸にキャリアを作ることの重要さ
改めて自分のキャリアを振り返って今思うのは、何をしている時が一番幸せか、キャリアにおいても「幸せ」ベースで考えるのが良いのではないかということです。幸せという指標は、一番シンプルなので。
特に人事の方だと「所属している組織の期待に応えたい」という気持ちが強い方が多く、そうなると気付かないうちに自分の幸せに鈍感になってしまって、自分の幸せ・やりたいことを差し置いて会社からの期待に応えようとしてしまう場合も多いと思います。私自身も、そういった時期がありました。
そうなると「やりたいこと」がいつの間にか「期待されていること」になって、義務感で仕事をしてしまい、気づけば仕事に気持ちが乗らない状態になってしまいます。「期待されていること」が「やりたいこと」だと思い込んでしまおうとするけど、そこには無理があって、辛くなってしまう。
そういった経験をした今だからこそ、キャリアにおいても自分自身の気持ちや幸せをもっと大事にしたいし、他の人にも大事にしてほしいと思います。自分はどういう状態であれば幸せなのかを考えて、その幸せな状態がある又は幸せな状態を作れるような場所で、仕事をできたら良いと思っています。
他人のために頑張れる人事の方だからこそ、自分の心に耳を澄ませることは、大事なのではないかと思います!!
キャリアインタビューを最後までお読みいただき、ありがとうございました。インタビューの後編は人事のための無料コミュニティ「ひつじんじ」にて限定公開しております。コミュニティへのご参加申請はこちら よりお願いいたします。
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