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5分でわかる子宮頸がん⑤データで見る子宮頸がん

 今回は子宮頸がんに関するデータを基に、日本の子宮頸がんの現状を把握していこうと思います。

年齢別罹患率

 下図は年齢別の罹患率グラフです。1975年(青線)や1980年(オレンジ線)では、罹患率のピークはどちらも70代で、両値は約60%となっています。打って変わって、2015年のデータを見てみると、ピークは40代となり、罹患率は約30%です。また、過去の年代に比べ、20代から30代前半にかけて、罹患率が急増しています。
 この40~35年間の間で、罹患者の年齢は若年化していることがグラフから読み取れます。近年では、どの世代の罹患率も30%以下に収まっています。

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出典:国立がん研究センターがん対策情報センター(2020)「がん登録・統計」

年齢別死亡率

 下図は2018年の年齢別の死亡率を表したグラフです。死亡率は50代前半まで右肩上がりとなり、その後70代前半まであまり変動せず、70代後半から85歳以上にかけてまた急増しています。

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出典:国立がん研究センターがん対策情報センター(2020)「がん登録・統計」

子宮頸がん検診受診

 下図は4つの年の子宮頸がん検診の受診率を表したものです。微量ながら毎年増加していますが、依然として受診率は30%台にとどまっています。決して高い受診率とは言えないでしょう。

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 罹患率は40年前に比べて減少していますが、子宮頸がんは放っておけば死をもたらすような恐ろしい病気なので、がん検診を怠らず、2年に1回受診しましょう。


参考文献

国立がん研究センターがん対策情報センター(2020)「がん登録・統計」http://gdb.ganjoho.jp/graph_db/index

国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/dl_screening/index.html#a16 

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【この記事を書いたのは】 インターン生 山口賢聖  
普段はHatch Healthcare株式会社で、noteの記事作成やPR活動を担当。

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