強いストーリー性のあるロゴができるまで【Speckle:アメリカのスタートアップ】
アメリカ、カリフォルニアのスタートアップ企業[Speckle]は
プレゼンをサポートするアプリの開発を行なっています。
プレゼンを教えてくれたり、サポートしてくれる学校は少なく、自学自習がほとんどでありながらプレゼンの良し悪しは決定に左右されます。
そんなプレゼンを個人向けにサポートしてもらえるサービスに感動し、今回お仕事につながりました。
CONCEPT
Speckleの意味は斑点です。
この斑点の意味をもつSpeckleとサービスコンセプトの「プレゼンをサポートし自信を与える」のギャップをなくし、ストーリー性のあるロゴデザインを目指しました。
まず一番最初に行ったのが、イメージにあったモチーフを探すことです。
特にITソフトの会社の企業ロゴはシンプルである必要がありますが、
シンプルすぎると世の中にある多くのロゴ(Slack,asana,facebook,chatwork..etc)に埋もれてしまいます。どのようなアプローチでロゴにオリジナリティを持たせるか?
それは「ストーリ性」です。
完成したコンセプトストーリーは最後にお伝えします。
MOTIF
ここで見つけたモチーフは「水車」です。
水車は水というシンプルな力で様々な機械エネルギーに変化させていきます。
また、この水車の水を弾く様子がSpeckle「斑点」を連想できるので、
この組み合わせは非常にユニークに一致できると考えました。
「水車」でまず優先したモチーフは8角形です。
日本の家紋にある水車の家紋は8角形が多く、これを参考にしました。
次に取り入れたモチーフは「水のハネ」です。
ファーストアプローチでは水のハネを習字のハネに見立て、
漢字のハネをモチーフに加えました。
また、この水のハネをスピーキングバブル(吹き出し)に見立てることで
プレゼンの意味を持たせることができます。
その後、2案が残り、シンプルにしていく作業を行いました。
極力要素を減らし、削ぎ落としていきます。
形をさらに削ぎ落としていき、オリジナリティを探りながら色の選定をしていきます。
色の心理学を参考にしながら、フレッシュな印象と前進する前向きな印象を目指します。
ロゴタイプの選定
ロゴとロゴタイプのギャップをなくすため、
オリジナルのロゴタイプに調整していきます
上がオリジナル、下が調整を行ったロゴタイプです。
主にハネをロゴのハネと共通にすることでギャップを無くします。
※赤く記しているところが主な調整箇所です
Detail
何を特に拘ったかというと、接合部分です。
極力接合面を広げ、ロゴとして一体感を出すためこの調整には時間をかけました。
細かい調整ですが、ただくっつけただけではばらついた印象が出てしまいます。
一見どこにでもシンプルなロゴかもしれませんが、
コンセプトにストーリーをもつこと、ディテールに気を配ることで
ロゴの印象は大きく変わります。
ロゴストックも素敵なロゴがたくさんありますが、
大切な顔の一つですので、多くの有名な企業がそうであるように少しずつリニューアルを重ねながら、長く愛されるロゴを目指したいと思います。
完成したコンセプトストーリー
Designer:hattoriDesign
Client:Speckle
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