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認知行動スキルを操る。父から子へ

周りが何にも見えなくなる。それは、お父さんが腎臓ガンの後遺症で腎性貧血の疑いをかけられているからというのは、身体的な「たちくらみ」。

一方で、周りが何も見えなくなることがある。でも、どこかでいつもそんな自分を眺めている自分がいたんだ。だから、お父さんは好きなだけ酒をたんまり飲み続けた。遺伝子の問題なのか、全く肝臓の数値などに問題なく、ワイン3本飲んでもしっかりしていたものです。お金の会計だけはしっかりして、周囲の人たちのケアをして、みんなを見送って家路につく。そんな良い方だった。でも、40歳を境に酔い潰れるようになった。それまではしっかり家に帰れていたのだけれど、飲んでいる最中に酔い潰れるようになった。それでも飲んでたんだよね。

一度、お酒ですごく失敗したことがあって、仕事のお付き合いで行った先で酔い潰れて迷惑をかけた。本当に消えたい!っておもったさ。
某有名アーティスト陣の打ち上げ会場に参加したとき舞い上がって、飲み潰れて無意識に迷惑をかけたと思い、その場に自分のクレジットカードを置いて帰ったらしい。翌日、共通の友人を通じて無事に戻ってきたことがなんともありがたいことであった。

で、今はというと、お酒を飲まなくなって1年になる。月に一度くらい、ビール一缶程度口にするけど、まあ、飲んでいるような量ではない。
まあ、ガンがきっかけで辞めたのだけれど、何とかなるものだよ。

20年前にアルコール依存症の団体を撮影していた自分が、大の酒好きで大酒飲みになるとはその撮影時には思っていなかった。まあでも、止められた。

飲むと楽しい。飲むと本音が出る。かの立川談志師匠は「酒が人間をダメにするんじゃない。人間はもともとダメだということを教えてくれるものだ。」と言っていた。
みんなダメ人間なんだ。でも取り繕って何とかやっているんだ。たまに酒でダメだと言うことがわかることも、今となっては悪くなかったかなと思う。

もともとお父さんももれなくダメ人間なんだなと。談志師匠の言葉に救われて今を生きています。
失敗してもいい。だって、人間は元々ダメなんだから(笑)。

飲んでいなくても、ダメな時も多い今は、ちょっと年をとって身体が正直になってきたからかもしれない。 今日はそんな振り返り。

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