批判、嘲笑、挫折。底をつく資金 『ディズニーランド 世界最強のエンターテインメントが生まれるまで』
よくできた物語は、幸せな家庭の食卓のようなものだ。誰かの意図によらず会話が転がって、やがては笑顔でつつまれる。破格の大事業を成し遂げた人の生涯も同じように、自力だけでなく何かに導かれるものなのかもしれない。世にも稀なる遊園地、ディズニーランドについて書かれたこの本を読んで私はそう感じた。
スティーブジョブズの本を読んだときにも、同じようなことを感じた記憶がある。一見、無秩序な選択のように見える点を結ぶと、最後には素敵な絵が完成するようなイメージだ。私の世代は夢に向かって直線