創作と太陽

写真を撮るのが好きだけど、動画は本気で撮ったことはなかった。写真を教えてもらった師匠が動画を撮る場面に立ち会ったことがある。彼が脇をしめてブレずにパンしていたのを思い出し、それっぽく撮ってみたら、それっぽく撮れた。人間の五感を研ぎ澄ませて、対象をいきいきと写し取ることが大切とのことらしいが、わたしはまだテクニック優先で、それっぽく撮るのが精いっぱいだ。

映像の編集がこれほど面白いとは知らなかった。映像は素材であり、それを如何に料理して伝えるか、編集はまさに創作活動である。撮影と編集は似て非なるもの、編集は頭を使い、感性が試される。時間を忘れて作業したのは久しぶりである。映像が貧弱であったからこそ、没頭したのかもしれない。編集を初めて体験してみて、映像の面白さを知った。NHKの映像はきれいである。ただし、素材の豊富さによるところも大きいのだろう。限られた素材でどう面白くするかを考える方がクリエイティブかもしれない。知らないことが多すぎる。

言葉の創作もまた面白い。私には言葉で創作することはできないが、例えば「ぼやけた六等星だけど、思い込みの恋に落ちた」というフレーズは短い言葉ではあるが、言葉以上のものを感じる銘フレーズであろう。
芸術というからには太陽のように自ら輝くような作品でなければならない、と若かりし頃よんだ本に書かれていた。
感動は、身体的な変化が起きて初めて、感動と認識すると思っている。頭で理解するだけではダメなのだ。体感しなければ。
ここのところ無為にyoutubeを開き、面白くもない動画を無表情でみていることが多いと思い、とりあえずヒトカラに出かけた。

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