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連載 初見良昭「人生、無刀捕」 第七回「悟りの時期」

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虚実転換、変幻自在、行雲流水、奇想天外、千変万化、円転滑脱……。  発想法、考え方こそが、最大の武器と言われる武神館の初見良昭先生。そんな初見先生に、人生の切所を切る抜けるための、さまざまな知恵を授けていただくというのが、本連載の狙い。 

ときに脱線、煙に巻かれたり、はぐらかされてしまうこともあるかもしれないが、それこそまさに、初見先生の口伝、心伝。

姿勢を正して、初見先生の幽玄の世界に足を踏み入れてみようではないか。 ※赤字の部分は初見先生独特の言葉“初見語”です。

第七回「悟りの時期」
お答え●初見良昭
取材・構成●藤田竜太

「悟りの時期」

『武道家でも、立派なことを言っている人は未熟な人が多い』 『「悟る」というのは、立派なことを悟るわけではなく、当たり前のことに気付くこと』 『立派なことを悟ろうとするから、かえって迷いが深まる……』 

と、このように、「悟り」についても、見事に快刀乱麻を断つ、初見先生。

 こうした初見先生なりの「悟り」の境地に、いつどのようにしてたどり着いたのか。 そのことについて、初見先生に訊ねてみた。

初見先生のお答え

悟りについて、いつからこうした考え方をするようになったかですって?

 それは「今」ですよ。 こんなことを口任せで言うようになったのは、まさに「今」です。 

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