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瞬撃手が解く、沖縄空手「基本の解明」 第十三回 「空手における投げ技・関節技」

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数年前から急速に注目を集めた沖縄空手。現在では本土でも沖縄で空手を学んだ先生も数多く活躍されていることもあり、秘密の空手という捉え方から、徐々に地に足の着いたものへと変わりつつある。ここでは、多年に渡り米国で活躍し、“瞬撃手”の異名を持つ横山師範に、改めて沖縄空手の基本から学び方をご紹介頂く。

瞬撃手が解く、沖縄空手「基本の解明」

第十三回 「空手における投げ技・関節技」

文●横山和正(沖縄小林流研心国際空手道館長)

対人訓練で得られるもの

前回解説した“掛け手”の訓練法で、一般的にイメージされる遠い間合で攻防を行う空手のイメージとは少々異なる、身体の一部を密着させた状態で行う鍛錬法を紹介してみました。

そこで今回は、その流れの継いでという訳ではありませんが、そうした密着した間合いで活用する空手の技法について考察を広げてみようと思います。

これまで沖縄空手の訓練の土台となっているものは姿勢であり、その姿勢を用いて動く“型”が沖縄空手の訓練の中心となっていると紹介してきました。空手は型で姿勢と動作を用いて自分を練ることによって武道身体を造り上げていき、そして武道としてより高い完成を試みるために対人練習が行われます。

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