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ジャガイモ栽培をするようになってとくに美人でない女性を見る目が変わった。ちょっと欠点があった方が可愛く見えてきた。そのことを叔父叔母に言うと「なあに見る目ができたってこと。あんたも一人前の男になったってことよ」と笑われた。6月5日

 
小学校の5年生だったか6年生だったか
私はジャガイモと呼ばれていました。
頬と額にある青春のシンボルのニキビ
を見て、口の悪い連中が言ったのでした。
まだ、子供だったせいもあって、私は
かなり傷ついたようで、ジャガイモが
大嫌いになりました。特にカレーに
入ったジャガイモがイヤで味わないように
して食べたものでした。ちょうど、その頃の
テレビドラマで夫婦がカレーショップを
開店して、ジャガイモなしカレーを
メインにして大繁盛する話がありました。
そのドラマの影響だったのでしょう
「ジャガイモなしのカレーの方がおいしい」
と母に言ったのを憶えています。
 
で、ずっとジャガイモが嫌いだったかというと
そうでもなく、中学校に入学する頃になると
クラスの4分の1がジャガイモでしたから
コンプレックスも、いつしか消え失せて
しまいました。ポテトチップやフライドポテト
それにポテトサラダもなかなか・・それに
カレーに入ったジャガイモも、冷静に?
食べてみれば、なかなか美味しいものです。
 
つい最近まで、イモ掘りなんて、と思ってましたが、
この2年くらい前から、私は家庭菜園で
ジャガイモを育てています。最初は近所に住む
叔父さんと叔母さんの手伝いで、時々
やってたのですが、少しずつおもしろく
なってきたのです。クワを持って
耕して、畝を作り、等間隔に種芋を植えていきます。
とくに手入れをするまでもなく、数ヶ月も
すれば、ジャガイモはおもしろいほど
獲れます。少し枯れかけた茎を引っ張ると
ボロボロ・・・と一本の茎から10個や
20個のジャガイモがついてきます。
このジャガイモはすぐに茹でて、バターを
つけて食べれば絶品の味です。
 
自分でジャガイモを栽培するようになって
女性を見る目も変わりました。
とくに美人でない人を見る目です。
イモ姉ちゃんではありませんが、
ちょっと欠点があった方が
可愛く見えてきたのです。
そのことをジャガイモ作りを教えてくれた
叔父さん叔母さんに言うと
「なあに見る目ができたってこと。
あんたも一人前の男になったってことよ」
という言葉が笑いとともに返ってきました。
 

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