閑~○んだ猫を売るマーケティングの話
マーケティングは、無用の長物や害になるものを押し売りするためのものではないと思うけど
最近また、「マーケティングが得意です」系の話がちらほら聞こえるようになってきて、聞いてみると、どうも押し売りテクニックみたいな話が結構な感じが気になっています。
内容的に、20年位前の「○んだ猫を売れるのが良い営業担当」みたいな話のアレンジっぽい「○んだ猫を売るのが良いマーケティング」という感じ。
なんで、ちらほら聞くのかというと、就職の面接で出るっぽいんですわ。
それより、私は「○んだ猫」というフレーズが気になりました。よりによって、なんでこんなもんが出てきたのだろうか?
気になる「○んだ猫を売りつける」の話は2系統あった
「○んだ猫」は一体全体なんなのか、どんなコンテクストで出ているのかという疑念に駆られて、あれこれ検索しました。
ざっと調べたら、2系統あるようです。
系統1:実は売りものは「○んだ猫」じゃなかった派
初出らしきものを調べてみると、「○んだ猫を売れる営業が良い営業」と言っているんですが、文脈を追うと、「顧客が価値を理解していない何かを、価値を理解できるように提案・説明できる営業」を、大げさに言っていただけでした。
なんだ、ちゃんと、売り物に価値あるんじゃないですか。その時点で誰も価値を認めて無かっただけで。まぁ、それが出来る営業って、間違いなくすごいわけですが。
系統2:本当に「○んだ猫」を売る派
これは比較的微妙です。マジで「騙して売る」系の話しちゃってるんです。これ、初出の「○んだ猫」を文字そのまま捉えてしまったんでしょうね。
リンクたどって、その人のコラムを読んでいたら、昔々にやった隠蔽だの偽装だのを「正義のためにやむなし」みたいに自慢していて驚愕でした。まぁ、法には触れないのでしょうが、それが正義かどうかというと、意見が割れそうでなかなか興味深いです。
というわけで、就活で「○んだ猫を売る」話が出たときの模範解答は…
もし、あなたが就職面談かなにかで、「○んだ猫を売るマーケティング」という話を訪ねられたら
「もし、例えではなく文字通りに、その仕事が来たら辞める」
が正解です。
なぜなら、この質問の意図は、あなたのマーケティング能力ではなく、あなたの「一般常識」と「社会的な倫理感」の確認です。
【一般常識】
畜産以外で発生した動物の○体は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に定められる廃棄物です。
法律によれば、手元の廃棄物は適切に処分またはリサイクルする事が義務であり、剥製や楽器に加工するといったリサイクル目的以外で販売をするのは微妙です。
【社会的倫理】
このケースの「○んだ猫を売る」は需要が無い人に売る話ですので、廃棄物を廃棄するという社会的義務を他人に転嫁し、あまつさえ販売しカネを取るという事に、社会的倫理観的に微妙です。
というわけで、この質問の意図は、あなたが入社したのち、職場の問題や不正に気付けるかどうか、その誘惑に屈しないかを確認するところにある、という事です。
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