![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/149647983/rectangle_large_type_2_3caa43d79fabd7549d22647110559a6d.jpeg?width=1200)
DX戦記〜小学生にもわかる「DXできない日本」
やあみんな夏休みは楽しんでいるかな?
今日は、なんで日本の大人たちが「今風のやり方」が出来ないのか、というお話をするよ。
日本の大人はDXが苦手
デジタルツールの進化ってとても早いんだ。
たとえば、5年前はオンライン会議なんて、ほとんど無かったんだ。オンライン会議は、普通の人はやった事がなかったんだ。
いまは、みんな学校でやっているオンライン授業も5年前はなかったよ。
それくらいデジタルツールの進化は早いんだ。
その早さについて行けない日本の大人は「DX」とかいっていても、今やっている「これまでのやり方」を基準にデジタル化しようとすることが多いんだ。
本当はデジタルツールを理解して、新しいやり方を考えた方が良いのに、凄くちぐはぐで無駄な事をするんだよ。
ちぐはぐで無駄な事の例
例)ちぐはぐで目的を果たさない「ハイブリッド会議」
日本の大人は、会議のとき、会議室とオンラインを混ぜた「ハイブリッド」という、中途半端なテレビ中継みたいな事をしようとするんだよ。
ちょっと考えれば、画面やマイクの向こう側にいるオンラインの参加者は、その場にいる人と比べて、情報量は少ないよね。
だから「ハイブリッド」をすると、オンライン参加者は置いてけぼりになりがちなんだ。
つまり会議の目的を果たせないんだ。
本当はオンラインに合わせて、その場にいる人にもパソコンでオンライン参加者になってもらうのが正解なんだ。
大人たちが手軽にオンライン会議できなかった頃の「これまでのやり方」を基準にデジタルツールを使おうとすると、こういう、よく分からない無駄な事になるんだ。
例)無駄だけで目的を果たせない「プリントハンコスキャン」
大人は、デジタルで作った書類を紙に印刷(プリント)して、ハンコを押して、それをスキャンしてデジタル化する謎なことを、まだまだやっているんだ。
印刷なんかしなくても、デジタルなんだから、電子承認をすれば、クリック一つでおしまいだよね。
ハンコと言うのは昔々の「私はこの内容にOKしましたよ」という証明をする装置だったんだ。でも、今はハンコなんて、誰でも押せちゃうし、3Dプリンターで簡単に偽物も作れるのでオワコンなんだ。
デジタルツールをちょっと使えば、本人しか署名できなくできるし、偽物もつくれないので、ハンコよりずっと本来の目的を果たせるよね。
でも、そうしないで、わざわざハンコを使ってるのは、スマホやパソコンが無かった頃の「これまでのやり方」を基準にデジタルツールを使おうとしているからなんだよ。その結果、目的を果たせないのに作業だけ増える、よく分からないデジタルツールの使い方をしているんだ。
DXが苦手な大人にならないために
君たちから見たら、本当にちぐはぐで無駄な事であっても、大人たちは「これまでのやり方」を知っていて、なじんでいるから、とても難しいんだ。
なぜなら、人間は「なじんだ事をしたい」習性があるからなんだよ。
君たちも大人になると、色々なことになじんで、DXが苦手になってくるかもしれない。
最後に、それを回避するためのコツを教えるね。
「手段」が「目的」にあっているか、たずねてみる
君たちは、学校で文字の書き方を教わるよね。
「スマホやパソコンで書けば早くかけてきれいじゃない?」
とある日、気づいたかもしれないけど…その通りなんだ。
スマホやパソコンという新しい手段は、文章を手で書くよりはるかに早くて、きれいで、正確に伝える事の出来る手段なんだ。
だから、自分がやっている事、周りの人がやっている事を見て、それが「当たり前のやり方」と思わないで、手段と目的がちぐはぐだったら、疑問に思うのが大切なんだよ。
例えば、
マイナンバーのデータで確認できることを、なんで役所の窓口で書類を書くの?
住民票はコンビニのコピー機で取れるのに、なんで戸籍は役所に取りに行くの?
Webフォームで提出してもらえばよいのに、なぜExcelファイルをメールで送らせるの?
こういう素朴な疑問を「そういうもんだ」と思わないでおくことが大切だよ。もちろん、言ってみて、なんでそうしているのか理由を確認するのも勉強になるよ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?