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【コロナ禍】感染拡大中のニューヨークで過ごした年末年始の3週間

2022年になってから初めての記事。気付いたらもう1月も半ばを過ぎましたが、今回は冬休みの間に滞在していたNYの様子をお届けします!

賑わう観光地とコロナと共に生活するNY市民

ワクチン接種の証明は必須、だけど…

NYに来て、「思っていた以上に普通に街は動いているなぁ」というのが最初の感想。観光地、劇場、美術館、レストラン、ほとんどの場所がコロナのため閉鎖ということにはなっていませんでした。
ただ、入館の際にワクチン接種証明のカードの提示が求められていて、確認のためにどこに行っても並ばなければいけませんでした。係の人が目視で確認しているので、時間もかかるし、ちゃんと見ているのか疑問に思うような場面も。形ばっかりになっていた場所があることも事実です。チケット売り場とかがめっちゃ密だったこともあったし。

飲食店でも、入店の時にカードのチェックしていないと店内で食べられなかったり、そもそもテイクアウトしかやってなかったり。ベーカリーに行った時には、外でベーグルを食べました、寒かった。

タイムズスクエアや、ロックフェラーセンターといった、NYの王道の観光スポットは激混み。歩いていても肩と肩が触れ合うくらいの人混みでした。そんな中でもマスクをしていない人はそれなりにいて、びっくりでした。屋外といえど、さすがに不安になります。

タイムズスクエアのカウントダウンも人数はだいぶ制限しているけど開催していたし。

大晦日、タイムズスクエアのカウントダウンのために昼から待っている観光客

検査に並ぶニューヨーカーたち

一方、観光客ではなく、NYにはそこに住んでいる市民もいます。感染大爆発の中心地NYでの生活はどんな感じなんだろう…。

街を歩いていて、至る所で目にするのが簡易のテスティングセンター。

この他にも、街中にある薬局やUrgent Care(大きな病院よりも簡易的な総合診療所みたいな所)でも検査ができます。私もNY滞在中に2回検査を受けましたが、検査の費用は保険でカバーされます。私も、ベイツの学生として加入している保険が使えたので無料でした。日本はなかなか検査にまで辿り着けないようですが、NYでは少なくともテストを受けたい時に受けられる場所があります。体調が悪いなと感じたり、職場や学校から検査を求められたりした時に立ち寄って検査をすることができます。

基本はドロップインorその場で予約だけで検査が出来るようですが、年末年始のNYは帰省のために検査をする人が多いことに加えて、感染拡大のためにテスティングセンターが人員不足で閉まっているところも。なので、検査を受ける時には朝早くから並んでいました。私も早起きして、寒い中並びました。これはこれで風邪ひきそう…。

検査のために並ぶニューヨーカー

観光客として見るニューヨーク

観光客として見るNYは、慣れてしまうとコロナがない世界かのように錯覚してしまう気がします。コロナ以前はどうだったのか知らないけれど、マスクの着用やワクチンの接種証明が求められることを除けば、不自由なく楽しく過ごすことができます。どのお店や施設も、感染防止対策を取りながらも、お客さんを入れようと必死に営業している感じでした。

ローカルな生活も体験

ニューヨーカーの友達の家庭にステイ

ベイツで同じクラスを取って仲良くなった友達のお家(なんとマンハッタン…!)に2週間ステイさせてもらいました。気取っていない近所のベーカリーとか公園に連れて行ってもらったり、お家のご飯をご馳走になったり。煌びやかで賑やかなNYにも、地に足のついた「暮らし」があるんだなぁということがよく分かりました。

友達のお手製のニューヨークピッツァ!
ニューヨーカーは横断歩道のない大通りも臆せず渡ります

少し余談ですが、彼女はエチオピア、彼女の妹は中国からの養子だそう(最初は馴染みがなかったけど、養子として子どもを家族に迎え入れる家庭は日本よりも珍しくなく、ベイツの友達にも何人もいます)。彼女のお母さんも、日本語の翻訳の仕事をしていて、日本に留学もしていたと聞きました。そんなマルチカルチャーな背景を持つ家族だからなのか、初めて会う留学生の私をとても温かく迎え入れてくれたし、NY滞在中たくさん助けてもらいました。

あったかくて優しくて素敵な家族でした

黒人コミュニティの住宅街にステイ

NYでは1週間ほどエアビを借りて、日本人の友達とも一緒に過ごしました。予約した時には全く土地勘がなかった3人。滞在していた家がある地域は、マンハッタンから電車とバスで1時間ちょっとの住宅街で、たぶん住民のほとんどが黒人の方という地区でした。だから、バスや電車を待っている時の私たちは目立つ目立つ。

そこで生まれて初めて経験した「マイノリティであることの不安」。視線を向けられてるな、何かあったらどうしよう、と常に警戒と不安を感じるということは、日本で日本人として暮らす私は経験したことがないものでした。

かと言って、特段治安が悪いという地域ではなく、安全に問題なく過ごすことができたし、親切にしてくれる人もいました。泊まったエアビの隣に住んでいるオーナーさんが、わたしたちの代わりに、道に迷って半ギレのUber eatsの運転手さんと話してくれたし。映画館のお兄さんは、映画観るわけでもないけどトイレに行きたいって言ったら快く入れてくれたし。

ローカルのバスにも一丁前に乗れるように!

エアビ暮らしでは、自分達でスーパーで食料調達してご飯を作っていたのでだいぶ節約になったし(本当にアメリカで外食すると高くつく…泣)、日系スーパーに行って、日本気分も味わいました。

日系スーパーのおせちコーナー。高すぎて買えず…
年納めの寄せ鍋。出汁が身体に染みた…
カウントダウンに合わせて、14時間前の日本の「ゆく年くる年」も同時に流す
元日の朝ごはんはお雑煮。おいしかった…
日系スーパーの戦利品いっぱいの紙袋 in Subway

コロナ禍、しかもオミクロン株拡大中のNYでしたが、めちゃくちゃ気をつけていたからか、幸いにも感染することなく、無事に3週間元気に楽しく過ごせました。クリスマスと年末年始をNYで過ごせたことはいい思い出になりました。

帰ったら冬学期。授業頑張るぞー!

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