見出し画像

グルメな人だらけの世の中で飲食はどう変わっていくべきか。

食べログによって美味しい料理店がすぐわかるようになりました。

今までは美味しい店というのは、色々なところを食べ比べたり、グルメ情報誌を漁ることでやっと見つけることができるものでした。それが食べログでは、星の数という分かりやすい指標で整えられたおかけで、行ったことのない店でも簡単に比較できるようになりました。

しかも食べログは個人が評価するので、評論家気取りで食べ歩くことで、有名になる人もいます。


美味しいものが明るみになることは良いことです。しかし、ただ星の数で優劣をつけられるほど食事は単純ではありません。しかし、星の数が先行しすぎて、その店の予約を取ることがステータスとなってしまっている現状があります。

その結果、味が変わるかもしれない数年先の予約や、予約しまくってドタキャンするといった問題がたくさん出てきています。

そんな中で、今後の飲食店はどう変わるのでしょうか?

「体験」と「休息」

この二つが今後の飲食店においてポイントになります。

まず、重要なのが「体験」です。グルメを追い求めた結果、ただ美味しいものに慣れた人があまりに多くなっています。

もちろん美味しいものは感動します。しかし、体験を加えると、もっと味が際立つのです。見た目が美味しさに影響を与えるのと同様に、ワクワク感も大事なのです。

例えば、ステーキを出されるときにただ美味しいものを出されるよりも、目の前で焼かれたものを赤い断面を見せながら自分の皿に置かれる方が数倍ワクワクします。

寿司や天ぷらなんかも、目の前で調理を見せることでワクワク感を演出しているのです。

今後は、こういったワクワク感を演出する店が増えてくるでしょう。ラクレットチーズなんかも流行りましたけど、あれも同じです。若い人も年配の方も、食べ物はじっくり食べるよりも楽しんで食べるほうが好きなんでしょうね。

今後は、まずはプロジェクションマッピングなどの組み合わせが増えてくるでしょう。そこからどう進化するか楽しみですね。

「休息」で視野を広げる

「体験」のほかに、「休息」も大事であると言いました。これは、「飲食店は休むべきだ」ということです。

世の中の飲食店は、ほとんどが年中やっています。しかし、売上は平日か休日に偏っているところがほとんどであるはずです。ビジネス街だったら平日に強いし、住宅街なら休日に強い。

そんな得意分野で勝負して、残りの日は休んでしまうのが良いと思います。これは、売上の低い日はただ休むというだけではなく、休みをとって色々な店を体験することが、店の新しいアイデアに繋がるからです。

他の人気店に行くと、必ず違う文化があります。これは別に盗んだところで悪くありません。良いところはどんどん盗めば良いのです。そのためには、自分の違うジャンルの店も色々行く必要があり、休みは必要です。

また、飲食店に求められるスキルとして、SNSの発信能力が求められています。現代では、SNSで料理や店内の写真を見て来る人が多数です。ただ接客をやるよりも下手をしたら投資効率は良いかもしれません。

そういった料理以外のスキルを身につける上でも休みは必須なのです。

また、最近はイベント的に出店する店も増えてきており、飲食店の在り方が変わってきているのかと思います。たまにの外食であれば、店もたまに出してくれるだけで良いはずです。将来的には、飲食店はキツイ仕事とは言われなくなるかもしれませんね。


今回は飲食店を「体験」「休息」の観点から見ました。上手くやれば飲食店もまだまだ捨てたもんじゃありません。個人店でも未来は明るい。


(参考文献  堀江貴文:グルメ多動力)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?