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[2023/6/29]「名探偵ポアロ」の(ほぼ)一週間
友人のtweetで、早川書房が「アガサ・クリスティー親子読書感想文キャンペーン」を張っているのを知った。
学校の夏休みの宿題なんぞではどうせ読書感想文を書けといわれるだろうから、このさい宿題消化も兼ねて応募したらということで、娘のいちご1号に話し、「名探偵ポアロ」シリーズのうちの一冊を買ってやった。
タイトルは『ABC殺人事件』。
ほんとうは『そして誰もいなくなった』が良かったし家人M氏も推していたのだが、あいにく有隣堂には在庫はないようだった。
ポアロのもとに届いた予告状のとおり、Aで始まる地名の町で、Aの頭文字の老婆が殺された。現場には不気味にABC鉄道案内が残されていた。まもなく、第二、第三の挑戦状が届き、Bの地でBの頭文字の娘が、Cの地でCの頭文字の紳士が殺され……。
有隣堂から帰り道に、いちご1号はチラとページを見たきり本を閉じたまますでに一週間近く過ぎているのに対して、わたしは久しぶりにクリスティーに興味が湧いて、ずっと録り溜めしておいたTVドラマ「名探偵ポアロ」を観ようとHDDから引っ張り出した。
最初は、「ゴルフ場殺人事件」。
とくに興味があったわけではないが佳作のひとつに数えられているので、ただ再生ボタンを押しただけだ。
次の日は「杉の柩(ひつぎ)」、翌夜は「雲をつかむ死」、つづいて「エジプト墳墓の謎」、そして今夜は「五匹の子豚」だ。
これらの番組はひとりでのんびり観ようかと思っていたら、気づくとソファの隣にいちご1号が座っている。別に理由も訊かなかったが、本に触発されたのかもしれない。
ちなみに、娘はわたしが前々からポアロが好きだということは知っていて何度か一緒に観たことはあるが、「今夜もポアロを観たい」と彼女から言ってきたのははじめてである。そりゃ、夜中に雨も降ろうってなもんだ。
TV版「ポアロ」はシリーズ後半になってくると長編を扱うようになり、時間も長尺になってくる。毎晩連続して観ることはいずれ適わないだろうが、彼女なりに楽しんでいるようだからそういう時間を持てたことを感謝すべきだろう。
さて、明晩金曜日は何を観ようか。「インディ・ジョーンズ」シリーズも観たいところではあるのだけれど。
(追記)『ゴルフ場殺人事件』が、今夏(23年8月)にハヤカワ・ジュニア・ブックスに加わるらしい。夏休みの終わりに近くになってしまうが。
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