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■7.15(木) 曇りのち晴れ

いまだ梅雨は明けやらず。
夕方には今年の上半期の芥川賞直木賞の受賞作が決まっていた。先月から久しぶりに芥川賞の候補作を全部パラパラ読んでみて、いいなと一瞬で思った作品と、こりゃねえだろと読んでるそばから感じた作品とが同時受賞していた。お目出度うございます。これからの健筆を祈念いたします。

オリパラが始まるんで、微力ながら会社の情報セキュリティの役務に携わっている身としては、もうあちこちから矢のようにいろんな要望だの依頼だの武器の調達だの猫の世話だのが降ってきて、ほんと勘弁してもらいたい。
「世界中の人々の心を一つにする力がある」という菅総理のコメントにある〈世界〉には、きっとわたし自身はいないと思うし、いなくてもいい。

手元のページでは、1805年7月のペテルブルクにある、ロシヤ宮廷保守派大物の邸宅での夜会が続いている。スノッブな連中のお手盛りな会話に耳を傾ける。54ページまで来たけれど、なかなか終わらない。

明後日からは子どもたちの夏休みが始まり、ひとまず静かだった日常がまた忙しくなる。今度の休みはただの休みじゃねえぞ、と「カリ城」の次元大介の口調で壁に向かって言ってみる。

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