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創価大学での学生生活について


前回の投稿で、創価大学へ入学するまでの経験を記しました。

今回は創価大学での学生生活について書き連ねていきます。

と言っても、自分の学生生活は学生寮と切っては切り離せない存在となっています。ただ、それについては長くなるので別の投稿で筆を取ろうと思います。

入学式の熱狂

創価大学の新入生を待ち受ける一大イベント。それは入学式。なんと言っても、創立者池田大作が毎年講演するのが恒例になっています。池田先生にお会いできる機会は中々なく、よく「一生涯の原点です!!」と話す創大生が観測されます。

実は私は入学式に池田先生が毎年出席されることは知りませんでした。大学の創立者が毎年入学式に顔を出すイメージがあまりなかったからです。

ただ、入学式に先んじて入った寮で仲良くなった寮友から池田先生や入学式の話を散々聞いて出席されることを知ると共に、「こんなに池田先生のことや学会のことをオープンに話してもいいの!?」と驚きました。

ですが不思議なことに、池田先生や学会のことをオープンに話せる環境は意外と心地よかったです。これまでは何故か隠していたので、その事についてオープンに語り合える友人ができたのは感慨深いものがありました。


入学式では実際に池田先生が出席されスピーチを聞くことが出来ました。自分にとっての池田先生は書籍を通じてのみの存在ですが人生を救われた恩人でもあります。


一言一言に大きく頷き、返事をし、惜しみなく拍手を送りました。その光景は今でも覚えています。

ただ、創価大学は全てが学会員という訳ではありません。実際に自分の隣の席の友人はスポーツ推薦で入学した、非学会員(外部ーこの呼び方は好きじゃない)の学生でした。

後日友人を通して「ドン引きしてた」旨聞きました。そりゃそうだ。

ただ、人生の恩人を目の前にして興奮するのは当たり前のような気もするんですが。


まあ、池田先生のことになると熱くなる人が多いのが創価大学の特徴だなあとは思います。ただ、いくつかのパターンに分類されると感じました。

1.池田先生に酔心しているパターン

2.周りが熱心に信奉しているから合わせているパターン

3.創大生の池田先生への関わり方に疑問を呈するパターン

4.池田先生はすごいけど大学や学会は批判するパターン

他にもあると思いますが、ざっと思い浮かぶのはこれらの感じでしょうか。もちろん無関心や辟易してる人たち、ごくごく普通の学生生活を送っている学生が数で言うと多数を占めると思います。

自分は周囲から見ると熱心な人に見えるようだったので、池田先生について熱く語り合う人が多く集まってきたのではないかなあと思います。

講義について

講義はごく普通の大学と同じです。他の仏教系やキリスト教系の大学では、自宗の講義を必須科目にしている大学が多いですが、創価大学については創価学会や仏法について学ぶ科目はありません。

これについては議論が別れるところでしょうが、自分は大学と学会は別というスタンスがあることは大学自治においてとても大事なこととと感じています。

(一方で、学会の研究が進まないのはこの方針がネックになっているのかもしれない……と思いつつあります)

創価大学で創価学会や仏法に関する講義を行わない理由は、創立者の「大学では学問を学べばいい。学会活動で学会や信心を学べばいい」との意向が反映されていると聞きました。

実際に、大学では学問を、学生部の活動で信心を学ぶリズムが創価大学に通う学会員の中にはあります。

また仏法について学ぶ講義がないと言いましたが、文化として法華経について学ぶ選択科目はあります。また大学の建学の精神を大切にする創価大学では、どうしても創立者や牧口先生戸田先生、創価学会の歴史について触れなければならない箇所はあります。

それらのことについて教授陣が語る時は、前置きや注釈を入れて話す時が多かったです。が、このあたりは人によって配慮がされていると感じる人もいればそうでないと感じる人も居るでしょう。


また私は教育学部で学んだのですが、そうなると創価教育について触れない訳にはいけません。創価学会は創価教育学会として牧口先生戸田先生が立ち上げた教員中心の会でした。建学の精神を大事にする創価大学で学ぶこと。それは牧口先生の教育理念に触れない訳にはいかないでしょう。

なんてたって、日本で唯一教育に関する体系的な理念を示した人なのですから。

これは日本の教育学史を語る上では外せないポイントだと個人的には思うのですが、どうしても宗教者という肩書きがある故敬遠されがちです。

さらに、創価大学でも牧口先生のベストセラー『人生地理学』についてはほとんど触れられていません。というか、その授業はありません。

高校時代地理だけが得意で、牧口先生の『人生地理学』に感銘していた私にとって、それは非常に残念なことであり意欲が削がれることでもありました。

ただ、ゼミでじっくり学ぶことができたのは幸運でした。余談ですが、そのゼミの担当教授は創価学会の人ではありません。と言いますか、教授陣は普通に能力主義で選ばれている部分もありますので、非学会員はざらにいます。ただ、非学会員の教授たちの方が池田先生や学会のことを客観的だけれども熱く語ることが多いと感じました。


前置きが非常に長くなりましたが、創価大学は宗教系の大学に見られるような、自宗の教義について学ぶ授業はありません。一方で、建学の精神への理解を深めるために創立までの歴史や創立者、学会について触れざるを得ない部分はあります。また、元が教育学会だったこともあり、こと教育については影響が強いとは感じます。

学会員と非学会員

よく創価大学は創価学会員ばかりというソースのない話が出ますが、それは真っ赤な嘘です。例えば今年の箱根駅伝で出走したメンバーのうち8人は非学会員です。

スポーツ推薦の人は非学会員が多いと感じています。硬式野球、駅伝、柔道などですかね。

あとは、教員採用試験に強いということで入学してくる人もいます。一応クラスがあったのですが少なくとも30人中2人は非学会員でした(少な!)。

留学生の受け入れも沢山しているのですが、留学生の半数以上は非学会員です。

また国際教養学部が14年に新設されましたが、あそこは非学会員の割合が多いですね。

そんなこんなで学会員と非学会員の割合は7:3と一般的には言われています。ただ、肌感覚としてはほんとにそうかな?と思う反面、自分の周りが学会員ばかりだったからそう思うのかもしれないと感じています。


学会員と非学会員で待遇が違ったり仲が悪かったりとかはあまり聞かなかったですねー。

普通に大学生活を送って普通に仲良くしていました。中には折伏をする人もいましたが、あくまで当人たちの信頼関係の範疇でしていたようです。入らない人は入らないですし。迷惑だと感じたら縁切るの簡単ですし。

自分はその辺ノータッチでしたねー。大学内で折伏したくないっす笑

学会が嫌いな学会員

非学会員は普通に大学生活送っていたのですが、自分にとって謎だったのは、創価学会嫌いで創価大学も嫌いなのに創価大学に進学してきた人達なんですよねー。

彼らの多くは付属の創価学園からの内部進学生です。よほど付属校で嫌なことがあったのでしょう。じゃあなんで進学した。

あとは、高校まで普通の高校に通っていて、大学は親のお願いで創価大学に通っているパターンですね。自分なら普通に嫌がりますが親孝行のため進学した人もいます。真似出来ない。

そういう人たちは、色んなことに文句言いながら学生生活送ってましたねー。まあ別にいいんですが、被害を受けるのは自分みたいな「もっと池田先生のことを知りたい!!」と思ってる学生たちなんですよねー。何かといちゃもんつけられて面倒でした。

そんなに文句あるなら文句の根源に言えばいいのになあとずっと思ってたんですが、まあ別に向こうもそんな意味あって言ってた訳では無いんでしょうねえ。俺の時間返せ。

とは言いつつ、創価大学に入学する前の私は、創価大学を「池田大作万歳」みたいな人だらけと想像していたので、いい意味で安心しました笑

出身高校みたいな自由で自律した、互いを尊重し合う校風があるのが楽しかったです。

偏差値について

創価大学の各部の偏差値は、およそ50~60で推移しています(国際教養学部は知らん)。

実際センター利用で余裕で合格した私からしたら、低レベルと感じることもありました。

しかし、レベル高い人はめちゃ高いです。

入学式の際に紹介された同期で、東大、早稲田、慶応蹴って創価大学に来たって人がいると聞いた時はふんぞり返りました。卒業後はハーバードの院行っちゃってなんか凄いことになってます。

あと、いろんなプログラムとかがあって、それ受けてる人は普通にレベルやばかったです。

どこの大学もそうかもしれませんが、ほんとピンキリなんですよねー。

偏差値があまり意味を成してない大学だなあと思います。

入るのは簡単だけど、卒業するのは大変的な。まあ楽な授業は楽なんですけどね。


長くなったのでひどずこの辺りでキリをつけます。時系列的には入学式から1年経つか経たないかくらい。内容的には学校行事や講義面を中心に取り上げたかと思います。

次回は学祭やサークル活動などについて取り上げようかと思います。

では