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どこもかしこもサルスベリ

サルスベリの濃いピンクの花が、あちらこちらで満開になっている。

サルスベリは、木の表面がツルツルしていて、猿も滑るという話から名前がつけられたそうだ。漢字だと【百日紅】と書くのだが、鮮やかな花は本当に綺麗だ。

公園・公共施設・民家など、花が咲き始めると、どこもかしこもサルスベリが植わっていることに気付く。


どこもかしこもと言うと、森山直太朗の名曲『どこもかしこも駐車場』を思い出した。

彼女に振られた帰り道、街には駐車場ばっかりあるという、なんとも心に沁みる歌だ。

私が住む所も、駐車場ばかり増えているから不思議だ。土地を駐車場にするニーズが、所有者にも駐車場運営会社にもあるから増え続けているのだろうか。そんなにたくさん作って儲けはあるのだろうか。


サルスベリもなんでこんなに植っているのだろう。「街路樹」だとハナミズキが近年人気だそうだ。木がゆっくり成長し、落ちる葉も少ないので、管理をする行政側が楽という理由からだ。サルスベリも管理が楽なのかもしれない。


グルグル考えながら木を見上げると、ピンクの花と真っ青な空のコントラストがあまりにも綺麗で、暑すぎる不快感が少し軽くなった。

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穂谷野 把奈
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