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SDGs×ガンダム【1年戦争編】~人類はいつ宇宙(そら)に住むか~

ガンダムの冒頭にこんなナレーションが入ります。

「人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、既に半世紀が過ぎていた。地球の周りの巨大な人工都市は、人類の第二の故郷となり、人々は子を産み、育て、そして死んでいった。」

ガンダムの世界では人口増加によって、地球の食糧問題、環境問題、エネルギー問題の限界が訪れ、宇宙で生活する人が出てきたんですね。そこで地球VS宇宙という人と人の対立が起こり、戦争へと発展します。泥沼。
アムロとシャアが戦った一年戦争開戦前までの時点で総人口110億人のうち約半数がコロニーに移住したそうです。

僕たちの世界は何年後にガンダムの世界になるか

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出典は国連世界人口推計2019年版 データブックレットです。このグラフによると2100年には人口110億人を迎えます。ガンダムの年表と比べると世界の人口90億人から宇宙移民を始めたので、2040年頃にはスペースノイドが誕生します。戦争はそれから80年後の西暦2120年頃起こると予想されます。

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どの国で人口が増加するの?

日本は今少子高齢化が進んでいると言われ、今後人口減少に向かうと言われていますが、どの国の人口が増加するのでしょうか。

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出典は総務省統計局です。2019年から2050年にかけ、最も大幅な人口増加が起きると見られるのはインド、ナイジェリア、パキスタン、コンゴ民主共和国、エチオピア、タンザニア連合共和国、インドネシア、エジプト、米国(予測される人口増が多い順)の9カ国だと言われいています。インドは2027年頃、中国を抜いて世界で最も人口が多い国になるとみられます。

人口がどの国で増えるかは落合陽一先生の「2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望」にも書いてありましたね。

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人口増加とSDGsとの関係は?

人口増加によるSDGsとの関係は、貧困の根絶(SDGsゴール 1)、不平等の是正(ゴール5および10)、飢餓と栄養不良への対策(ゴール2)、保健・教育のカバレッジと質の向上(ゴール3および4)とされています。あれ?環境問題は直接的に関わらないから除外されているのかな?

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しかし、人口増加はメリットもあると言われています。
以下、国際連合広報センターより引用

サハラ以南アフリカのほとんどの国と、アジアやラテンアメリカ・カリブ地域の一部の国では、最近になって出生率が低下したことで、生産年齢人口(25~64歳)が他の年齢層よりも早いスピードで増加しています。これは、「人口ボーナス」と呼ばれる著しい経済成長が期待できる機会が訪れていることを示唆しています。この「人口ボーナス」から利益を得るためには、政府が特に若者向けの教育と保健に投資し、持続可能な経済成長を促進する条件を整備すべきです。

日本でも生産年齢人口1人が高齢者1人を支える社会になると言われています。日本のように人口ボーナスが見込めず、少子高齢化が進む国では、いかに少ない労力で効率的に価値を生むかという社会になりそうです。

○参考資料


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